国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド代表は、G20のために来訪したアンカラで世界経済を講評し、女性がより経済に参与することをトルコへの助言として行った。「日本の首相はこの考えに関心を持ち女性を経済に参加させることに成功した。これはトルコにとっても重要なテーマである」とラガルド代表は述べた。
国際通貨基金のラガルド代表はアンカラで行われたG20トルコ会議に参加した。中央銀行のエルデム・バスチュ総裁をモデレーターにして行われ、世界経済の評価を行うセッションで発言したラガルド代表は、「女性たちが労働市場に参入することがとても大切である。日本の首相はこの考えに関心を持ち女性を経済に参加させることに成功した。これはトルコにとっても重要なテーマである」と述べた。
ラガルド代表は、自分たちの仕事が安定性[の確保]に貢献することと説明し以下のように述べた。「安定性は特に投資家にとってとても重要である。確実性、予測可能性、安定性…。共通点は脆弱性の回復。回復は国々の間でいつも同じであるとは限らない。望む速さではないにしても、発展を重ねる経済で回復が起こるのを目にする。共通点は生産性が低レベルで推移すること。これも成長の質に影響するのである。オーストラリアがG20の議長を務めた時代には、さまざまな措置で5年間に20%の経済成長可能であると考察していた。
■共に努力する必要がある
しかしそろそろ量的な視点で見てみたいと思う。インフラの成長もとても重要である。インフラ投資においては、先進諸国では1%の増加は成長の点で0.4%に当たる。でもここでは「仲介者が除かれ、透明な準備手法で実施された効果的なインフラ投資」のことを言っているのであると明らかにしよう。経済危機の後にいくつかの路が滞り、クレジットの流れだけが収束できた。何件かの不良債権問題が議論の的となった。このテーマについても言及する必要がある。会社は目の前にある障害に立ち向かうべきで、雇用市場に関係するシステムはシンプルなものでなくてはならない。中小企業にとってともに挑戦することが大切だ。」
■我々は人間性を失った
ラガルド代表はシリアの難民問題に言及し、こう評価した。「海岸に漂着した子供の写真はおそらく我々が人間性を失っていることを表しているのだろう。ああいう子は一人ではない。本当に信じている物に、原点に立ち返る必要がある。本当のミッションは何であったか、本当の目的は何であったか、ここで諸々の点を纏めてみる必要がある。最近ローマ教皇と行われたある会合で、ローマ教皇は私にこう言った。「心配するな。私たちは若者のために希望という点で働きかける。あなたは雇用について考えなさい。」
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( 翻訳者:進藤鮎花 )
( 記事ID:38587 )