シリア:スワイダーで爆発、反体制派のドゥルーズ派指導者が死亡
2015年09月05日付 al-Hayat 紙
(al-Hayat)
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■反アサド政権のドゥルーズ派指導者暗殺、スワイダーで爆発

【ドバイ:本紙】

シリア南部のスワイダー市で起こった激しい暴力と流血を伴う衝突により、バッシャール・アサド・シリア大統領政権に対する反体制派の著名なドゥルーズ派指導者が暗殺された。これによって、同市の広場の中心にあった故ハーフィズ・アサド大統領の像が破壊され、政権側の治安・軍事拠点の多くが占領された。加えて、県庁舎が完全に占拠され、死傷者も発生した。

スワイダー市の現地筋は、本紙に対し、指導者であるファハド(・ワヒード)・バルウース師の暗殺後、「反体制派集団「マシャーイフ・カラーマ(聖なる長老たち)」の支持者らが、同市中心の広場にあるハーフィズ・アサド前シリア大統領の像を破壊した」と述べた。

同情報筋は、「他の諸集団が、市内の目抜き通りにある軍警察の支部を襲撃し、県庁舎を完全に占拠した」と言及し、「怒った群衆が、同県の軍事及び行政治安の両支部に押し寄せ、完全に制圧した」と加えた。また、政権側の治安及び軍部隊が、デモ集団間の接触を防ぐため、市内の大半の道路を封鎖したと指摘した。同情報筋は、政権部隊との激しい衝突の後、デモ隊が政府機関の横、つまり県の中心にある刑事治安局の支部を制圧したと続けた。

本日(5日)午後、スワイダーでは3回の爆発が起った。うち1回は、反体制派組織「マシャーイフ・カラーマ」の指導者であるワヒード・バルウース師を狙ったものであった。同情報筋によれば、爆発は同市郊外にある山からの下り道でバルウース師が乗った自動車を狙ったものである。

また2回目の爆発は、1回目の爆発の負傷者を搬送する救急車の停車中に国立病院の入り口で起こり、約26名が死亡した。一方、市民が爆発音を聞いたというものの、3回目の爆発現場はまだ特定されていない。

(後略)

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( 翻訳者:樋口菜乃葉 )
( 記事ID:38598 )