パレスチナ:放火に遭った母死去、唯一生存の息子は入院中
2015年09月08日付 al-Hayat紙

■「ドゥーマー事件」で放火に遭った母死去、唯一生存の息子は未だ入院中

【ラーマッラー、ガザ:本紙】

昨日(7日)未明、リハーム・ダワーブシャさん(28歳)が死去した。彼女は7月31日未明、西岸北部のドゥーマー村の自宅で就寝中に、入植者らによる放火に遭った。彼女の死に先立ち、息子のアリーくん(生後18か月)、夫のサアド氏(32歳)もこの放火により亡くなっている。

昨日午後、彼女の故郷であるドゥーマー村で、遺体の埋葬に数千人が参加した。これに先立ち、イスラエル当局は西岸の入口にある検問所で彼女の遺体をパレスチナ当局に引き渡した。複数のパレスチナ治安当局によると、同村で昨日午後、埋葬前に遺体の解剖が行われたという。

リハームさんは、体の80%を覆う重度の火傷を負い、テル・アビブ市近くのテル・ハシューミール市にあるシーバー病院で日曜から月曜にかけての深夜過ぎに亡くなった。放火事件から5週間半後のことだった。

彼女の死を伝える報道は、生きたまま焼かれた家族全員の状況に深い関心を持ち続けたパレスチナ社会に衝撃を与えた。初日には乳児のアリーくん、続いて父親のサアド氏、そして昨日には、村の学校で教師として働いていた母親が亡くなったのである。リハームさんが死去した日は、奇しくも1988年に生まれた彼女の誕生日にあたる。SNSは彼女の写真や、運命のいたずらで命日と同日になった彼女の誕生日が記載された身分証明書の写真、さらに家族の唯一の生存者であるアフマドくんの状況を悲しむ表現で溢れかえった。

激しい火傷を負ったアフマドくんの具合について、イスラエルの病院の担当者は以下のように述べた。「状態は良くなったが、何度も手術を受ける必要がある。来週には一度手術が予定されており、彼が重体ではないと確実に伝えたい」。アフマドくんは数か月間は入院が必要な状態である。

パレスチナ当局はリハームさんの死に対し3日間哀悼の意を発表し、公的機関に旗を掲げた。また、パレスチナの交渉チームの高官サーイブ・アリーカート氏は昨日、声明において「一か月以上が過ぎたというのに、イスラエル政府は現在に至るまで未だテロリストたちを裁判にかけていない」と述べた。さらに同氏はイスラエル政府の責任について「罰から逃げる文化」であると表現し、その文化がこのような事件や入植の継続を促すヘイトスピーチを野放しにしていると述べた。

(後略)

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(翻訳者:栗原利枝)
(記事ID:38610)