――このような〔過激な思想に基づく〕法律にもかかわらず、イスラーム諸国からも非イスラーム諸国からも、人々が続々とダーイシュに加わるのはなぜでしょうか。
我々はダーイシュについて論じる際、人口動態論にも目配せしなければならない。そしてダーイシュやこの地域で活動する過激派集団の人口動態について議論する必要がある。
スウェーデンやアメリカ、ノルウェーの人々が、一部はイスラーム教徒の生まれでもないというのに、ダーイシュへと傾倒しているというのは、どういうことなのだろうか。
その一つの答えとしては、「西洋ヨーロッパは人類にあれほどの福祉(物質的幸福)をもたらしたにもかかわらず、精神的観点から空虚である」というものがありうるだろう。
つまり、資本主義は福祉のためのあらゆる手段を人間に用意したが、人間自身を置き去りにしてしまったのである。これは、人生における地平線〔=無限の可能性〕を追い求める若い世代や理想主義者らとっては息苦しい状況である。
こうした〔過激主義に共鳴する〕運動、取りわけキリスト教諸国出身の若者たちの運動には、一種のヒューマニズムが生じている。
また、チェチェンやロシア、中国から来た者たちの中には、中央政府との間で抱えている問題が原因で、〔欧米の?〕諜報機関によってイスラーム国へと導かれている者たちもいる。
この記事の原文はこちら
この記事の冒頭に戻る
( 翻訳者:ST )
( 記事ID:38620 )