6月の選挙後、スルチでの爆発テロに始まり増加を続けているテロ活動が観光業にも影響を与えている。ドイツ市場を始めとする多くの観光市場でトルコでのカルチュラルツアーの予約のキャンセルが始まっている。
選挙後、スルチでの爆発テロに始まり増加を続けているテロ活動が観光業にも悪影響を与えている。ドイツ市場を始めとする多くの観光市場でトルコでのカルチュラルツアーの予約のキャンセルが始まっている。テロ活動はクルーズ船観光のキャンセルの要因にもなるためトルコは(クルーズの)ルートから外された。地中海観光ホテル運営者連盟(AKTOB)の調査によれば、ドイツからトルコへの新しい予約は入らず、キャンセルもされている。観光業界大手の(ドイツの観光会社)TUIが無料で予約のキャンセルを行っているという。カルチュラルツアーを行っている(旅行会社の)スタジオスス&ゲベコ社は黒海と東、東南アナトリアを含むツアーを中止し、さらにオゲルツアー社もテロの危険を理由にヴァンやマルディン、ディヤルバクルのような都市を含むこの地域へのツアーを中止していることが明らかになった。
■予約も減少している
キャンセルは主に、南島アナトリアと東アナトリアに関するものであるというAKTOB会長のユスフ・ハジュスレイマン氏は、(エーゲ海や地中海の)沿岸地帯では予約キャンセルについての問題は生じていないが、予約が少なくなっていると語った。ハジュスレイマン氏は、各国がだしているトルコでのテロ活動に関する警告は、東部や南東部の県に向けられているものの、カルチュラルツアーにも悪影響を及ぼしていると述べた。AKTOBの会長によると、警告にはトルコへの「渡航禁止」はないものの、「最大級の注意を払うことが必要であるとされている」とも述べた。ハジュスレイマン氏はクルーズ船観光のキャンセルについては、イメージの問題と結びつけた。
■ルートから外されたトルコ
クルーズ船観光については、テロ活動と並んで(シリアの隣国という)イメージの問題が影響している。アイーダ社は、8月にアイーダステラ号でイスタンブルへ行く予定だった旅行をキャンセルしたことを明らかにした。アイーダ社のキャンセルは大手クルーズ船観光会社の1つであるコスタ社にも影響し、コスタ社は、トルコを(クルーズの)ルートから外したと言われている。ネオクラスィカ号やコスタパシフィカ号、コスタデリジオーサ号で行うツアーでトルコに寄る予定だったところを代わりにイタリアやギリシャ、マルタへ寄ることに変更している。
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( 翻訳者:佐藤彩乃 )
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