チュニジア:パリのホロコースト記念碑の前でナチス式敬礼をした青年に禁固刑
2015年09月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■チュニジア:パリのホロコースト記念碑の前でナチス式敬礼をした青年に禁固刑
【チュニス:ハサン・サルマーン】
フランスの裁判所は木曜日(17日)、パリ近郊にあるユダヤ人ホロコースト記念碑の前でナチス式敬礼をしたチュニジア人の青年に対し有罪判決を下した。同裁判所は青年に3ヶ月の禁固刑を言い渡すとともに、「反セム主義への対抗を呼びかける国立事務局」と和解するための500ユーロの罰金を課した。青年は人種差別を扇動した罪で同事務局によって告訴されていた。
フランスのメディアによると、昨年(2014年)8月30日、パリ北東部のドランシーにおいて監視カメラが青年(身元は明かされず)の姿を記録していた。カメラには、婦人と子供2人を同伴した青年がナチス式敬礼をする過程が写されていた。
一方で、1ヶ月前にイスラーム国に加わったチュニジア人ラッパーのマルワーン・ドゥウィリー、通称「アミーヌー」は、シリア人難民に対しヨーロッパへ亡命する代わりに「カリフ国家」(シリアとイラクにおけるイスラーム国によって支配された土地)へと移動することを呼び掛けている。
彼は、イスラーム国がユーチューブにアップロードしたビデオの中で、シリア人難民に対し、「あなた方の子供たちを砲撃する者たちから逃れ、あなた方を守るカリフ国家を見捨てるというのか?あなた方の滅亡の原因である国々の中に、いかなる快適な暮らしが望めるというのか?」と語りかけている。
(後略)
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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
( 記事ID:38664 )