シリア:プーチン大統領、アサド政権への軍事支援を継続
2015年09月16日付 al-Hayat 紙
■プーチン大統領:我々は「テロ」と戦うシリアを支援し、その支援を軍事的に継続する
【ドゥシャンベ、ロンドン:本紙、AFP、ロイター】
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は火曜(15日)、同国政府がシリア北部において軍需品及び部隊を展開していることへのアメリカ政府の非難に対し、シリアのバッシャール・アサド政権を支援するとの彼の決定的戦略を固守した。
プーチン大統領はタジキスタンで行われた集団安全保障条約機構首脳会談を通して「我々はテロ攻撃との戦いにおいてシリア政府を支援する。シリアに軍事・技術支援を提供しており、これからも提供を続けていく」と述べ、シリア政府と武器移譲のための契約を締結することを示唆した。
アメリカ政府はここ数日間、ロシアがシリアでの軍事的プレゼンスを強化しているとし、特にアサド大統領の本拠地であるシリア西部ラタキアに軍事物資及び兵士を派遣したとしてロシアを非難してきた。複数のアメリカ高官は、ロシアがラタキアにおいて「最新鋭の空軍基地」の建設を企てていると述べ、プレハブの建物及び移動式航空管制塔が建設され、兵士数十名と大砲や戦車の部隊が到着したと語った。
シリアにおけるロシアの軍事的プレゼンスは公式には地中海に面したロシアのタルトゥース海軍基地の軍事兵站施設に限定されている。
シリアでのロシアの(軍事的プレゼンス)強化についてのこのニュースは、ロシア政府が同盟国に提供する軍事支援の帰結に関して欧米諸国に懸念を呼び起こした。ロシアはシリアにおいて軍事的プレゼンスを強化しつつあることを否定したが、アサド政権への支援提供を継続することも約束した。
アメリカ高官は、ロシアがアメリカ政府から支援されアサド政権と戦っている反体制派集団を狙い、最終的に「ダーイシュ」と戦う部隊との対立に突入することへの懸念を表明した。
ロシア政府は数か月来、過激派組織「ダーイシュ」と戦うため地域の国家やシリア軍を含めた幅広い軍事同盟の設立を呼び掛けてきたが、このイニシアチブは支持を得なかった。
プーチン大統領は旧ソ連構成共和国を含む集団安全保障条約機構のドゥシャンベ・サミットのなかで、シリアやイラクも含めた「ダーイシュ」に対する幅広い連合の設立を改めて呼びかけた。
(後略)
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( 翻訳者:佐藤早於里 )
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