レバノン:アスィール師の裁判開始、民衆は抗議活動
2015年09月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■レバノン:アフマド・アスィール氏 は空港で見せた姿ではなくいつもの姿で軍事裁判に臨む、民衆運動は環境大臣の辞任には及ばず代議士の給料を止める試み

【ベイルート:本紙】

アフマド・アスィール氏が、人々が見慣れた顎髭と灰色のアバーヤ姿で再び姿を表した。彼の風貌は、最後にベイルートの空港で逮捕の瞬間見せたものではなかった。これが軍事法廷の公判中マスコミ関係者の目を引いた事柄だ。この公判ではハリール・イブラーヒーム准将が裁判長を務め、また軍の検察官代理で政府次官のハーニー・ヒルミ―・ハッジャール判事もアスィール氏の公判で意見を述べるために同席した。

しかし公判は2015年10月20日に持ち越されることになった。公判は昨日(14日)に始まり、初期審理と情報局でのアスィール氏の証言を、双方の相関関係を示しつつ、この訴訟に組み込んで行った。 またアスィール氏の弁護団の、アブドゥルバディーウ・アークーム氏
、アントワーン・ナアマ氏、ムハンマド・タブルーフ氏は事件の吟味と弁護手続き書類を提出するための猶予を求めていた。またこれら弁護団各位は医学委員会にアスィール氏の検査要求を提出したことを指摘したが、提出された要求は裁判所が決定を下す前に検察側に提示されるであろうと、裁判所側は回答している。

アスィール氏は彼のそばに座った記者の一人からの質問に答える際、メディアに対していかなる立場の表明も避けていた。

アスィール氏の裁判が開始されても、一部の青年グループが行動を行おうとする機運を解消することは出来なかった。「タラアト・リーハトゥクム」組織は議論のテーブルに通じるすべての入り口を封鎖する準備段階として、本日(15日)朝9時に「ナハール」新聞社の建物の前に集まるよう呼びかけた。

抗議活動は、ある集団が朝、財務省の「輸入局」建物への突入をしたことで始まり、代議士への給料の移送をしないようにとのメッセージを伝えた。

その後、ムハンマド・マシュヌーク環境大臣は環境省の建物前でハンストを行っている者と対話の席を設けた。同氏はハンスト実行者の健康状態を確かめた後、大臣職を辞任する意思がないこと、彼らの正当な要求を閣議で採択することを彼らに伝えた。

記者会見では、ハンスト実行者であるワーリフ・スライマーン氏が会談の中で得たことを明らかにし、以下のように述べた。「我々はムハンマド・マシュヌーク環境大臣と会った。対話はまず大臣を彼を責めることから始まった。なぜならハンストから14日経過しても、同大臣は我々には医者の一人もよこさず、無関心であったためだ。」また次のように明らかにした。「私たちは彼に辞任について尋ねた。大臣の見解は、この運動に賛成であり、内部で政治家たちと戦う、というものであった。また一方で、同大臣はこの運動の行う活動を攻撃し、その活動方法を批判した。また、環境問題に関して投じられた多くの意見は取り入れられると見なした。」

(後略)

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( 翻訳者:川満友梨映 )
( 記事ID:38681 )