体制軍による樽爆弾被害にあった建物跡で二人の娘を抱える父親(AFP)
■シリア:ダマスカスはアレッポの虐殺をもってデミストゥラ氏を迎える
【ロンドン、ベイルート、モスクワ:本紙、ロイター、AFP】
シリアのバッシャール・アサド政権はステファン・デミストゥラ国連シリア特使を、数十名の死傷者が市民の間に発生したアレッポ市の新たな虐殺をもって迎えることとなった。
米ホワイトハウスは昨夜(17日)、シリアにおける軍事的解決が存在しないこと、そして、同国がシリアにおいてダーイシュに立ち向かうため、ロシアと協力を話し合う準備があることを発表した。
シリア軍事筋が伝えたところによれば、政府軍はモスクワから調達した「精度の高い」新たな武器の使用を開始したという。ロシアからは戦車、戦砲隊、シリア海岸沿いに展開する200人もの海兵隊に引き続き、戦闘用ヘリも到着したという情報がもたらされている。
シリア人権監視団は昨日午後、アレッポ市の反政府軍が支配する地域に対するシリア戦闘機による空爆により、47人もの人々が死亡したと発表した。
アレッポの反政府軍の現地救護事業のスポークスマンは次のように明らかにした。分断されたアレッポの街において、政府軍と反政府戦闘員が激しい銃撃戦を行った末、市民の間に60人を超える死者が発生した。
また同時刻には、ダマスカス東部のグータに位置するイスラーム軍のアジトや、シリア北部のダーイシュ拠点ラッカに対する、数十の攻撃がみられた。
(後略)
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( 翻訳者:青木 優奈 )
( 記事ID:38687 )