エジプト:アズハル次官、イスラーム法に沿った宗教言説刷新の訴え
2015年09月18日付 Al-Ahram 紙


■アズハル次官、警察学校の学生に対し、我々のイスラーム法には宗教言説の刷新が必要と発言

【マルワ・バシール】

アズハル機構の次官であるアッバース・シャウマーン博士は、我々のイスラーム法には宗教言説の刷新が必要だと述べた。また、その刷新にあたっては、法学的判断に沿った現実の維持のため、常に監視が必要だとした。また付言して、宗教言説の刷新には、使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)が実践し、以後、教友たち(彼らにアッラーの喜びあれ)によって彼の方法(※正しいイスラームのあり方)となったイスラーム法からの要請が必要だとした。

昨日、同次官は、警察学校の学生への講義の中で、以下のように述べた。多くの人々の間には、宗教言説の刷新という表現の解釈を巡って相違がある。しかし、アズハルの学者たちが言う「刷新」には一つの定まった意味がある。それは、ウンマ(イスラーム共同体)の状態をかつてのあり方に合わせ、人々をより正しくアッラーの方法へと導き、また宗教と現世の事柄の間でよりバランスのとれた、中庸的な言説の回復である。というのも、我々のイスラーム法が扱う事案の全ては、崇拝と服従、あるいは真の道を経た後の不服従である。

さらに、同次官は、こう続けた。宗教言説が正され、現世における人々の利益が達成され、来世における彼らの平安が保証されるため、アズハルの見解としては、アズハルが乗っ取られた状態から回復することが必要であり、それが第一歩となる。宗教言説の最大の問題は、正しい道から外れた、許されない手段を用いる資格を欠いた者たち、あるいは、人々を虐げて宗教の基礎から目を遠ざける、敵意を持った好戦的な振る舞いを取る者たちが、アズハルを奪っていることにある。彼らは多くのモスクや修道場におり、邪魔されることなく、様々なメディアを通して人々の前に現れる。

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( 翻訳者:井森彬太 )
( 記事ID:38691 )