パレスチナ、ヨルダン:アクサー・モスクのユダヤ化攻撃に対する「怒りの日」
2015年09月19日付 al-Hayat 紙


■パレスチナとヨルダンで「怒りの日」、アクサー・モスクをユダヤ化攻撃から擁護

【ラーマッラー、ジェッダ:本紙】

昨日(18日)、ヨルダンとパレスチナでは、人々によるデモ行進が広範に行われた。これは最近のイスラエルによる占領地エルサレムのアクサー・モスクへの突入に対する抗議である。この突入はユダヤ教の新年の祝いにあわせ、同モスクでの礼拝を求めた過激なユダヤ教徒の諸集団によるもので、同モスクがユダヤ化され、ユダヤ教徒とイスラーム教徒の間で一時分断されるという攻撃による恐怖に包まれた。イスラエルによるアクサー・モスクでの違反行為は、昨日(18日)、サウジアラビアの二聖都の守護者、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王がヨルダンのアブドゥッラー2世国王から受けた電話連絡の中で議題に上った。

(中略)

ヨルダン川西岸地区では、ヘブロン、ナーブルス、ラーマッラー及び複数の村々やキャンプで、金曜礼拝の後に抵抗デモの行進が行われた。その一部、特にエルサレム北部のカランディア・キャンプ、ラーマッラー北部のジャラズーン・キャンプ、カルキーリーヤ市東部のカフル・カッドゥーム村では、同行進が占領軍との衝突を誘発した。デモ参加者らはイスラエル軍に投石し、一方のイスラエル側は発砲と催涙ガスを使ってそれに対応したため、多くの負傷者を招いた。

ガザ地区では、数千人がデモ行進に出かけ、アクサー・モスク擁護の抵抗運動に参加した。「ハマース」幹部のイスマーイール・ラドゥワーン氏は、同モスクへの攻撃が続くことによる影響について警告し、行進中に以下のように述べた。「シオニストによるアクサー・モスクへの攻撃に、我々は長いこと黙したりはしない」。また、「イスラーム聖戦」幹部のハーリド・バトゥシュ師も行進の中で、「アクサー・モスクが分断された場合、レジスタンスとパレスチナの人々が黙っていない」と述べた。

昨日(18日)、数千人のヨルダン人が、国内複数の都市でデモ行進「アクサー・モスクのための怒りの金曜日」に加わった。彼らはエルサレムにおけるイスラエルの「違反行為」、とりわけアクサー・モスクと他の諸聖地に対する行為を非難した。このデモは、アンマン市、ザルカー市、サルト市(同国北西部)、イルビッド市(同国北部)、カラク市、アカバ市(同国南部)で行われ、デモ集会には数百人が参加した。アンマン市でのデモ参加者らは、「アクサーよ、我々の血も魂もあなたに捧げよう」、「怒りの金曜日、我々はアクサーのために犠牲となる」と書かれたプラカードを持参した。1994年にヨルダンとの間で平和条約を締結したイスラエルは、ヨルダンがエルサレムにあるイスラーム諸聖地を監督することを認めている。

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( 翻訳者:樋口菜乃葉 )
( 記事ID:38692 )