パレスチナ:ネタニヤフ首相、アクサー・モスクの現状を変える意図はない
2015年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ネタニヤフ首相:アクサー・モスクの現状を変える意図はない

【占領下エルサレム:アナトリア通信】

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルはエルサレムのアクサー・モスクの現状を維持する責任があり、現状を変化させるつもりはないと語った。

ネタニヤフ首相は日曜日(20日)のイスラエル政府会合で、ムスリム同胞団やハマース、イスラエル国内のイスラーム運動、パレスチナ自治政府を、反イスラエルの扇動を行ったと非難した。

首相府が出し、本通信社に届いた声明によると、ネタニヤフ首相は、「我々はその(アクサー・モスク)現状を変えていないが、イスラエルがモスク内でのムスリムの礼拝を禁止している、またモスクの破壊を目指していると言った危険な扇動や根拠のない主張をする向きがある」と語った。

同首相は、「この扇動を行っているのはムスリム同胞団、イスラエルのイスラーム運動、ハマース、そして残念ながらパレスチナ自治政府である」と続けた。同首相は、エルサレムでのパレスチナ人が投石や火炎瓶の投擲を行う危険性について新たに警告を発し、「これらの武器は殺傷能力があり、このため我々はここ数日、市内の警官に対して、発砲するよう指示を変更した」と述べた。

ネタニヤフ首相は先週、イスラエル政府がパレスチナ人の投石者や火炎瓶使用者に対する罰則の強化を決定したと発表していた。東エルサレムのパレスチナ人地区では、治安関係者やイスラエル人入植者に対する投石や火炎瓶の投擲事件が頻発している。ユダヤ人入植者やイスラエル警察が毎日のようにアクサー・モスクに突入しており、エルサレムは緊張状態にある。

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( 翻訳者:甲斐江里子 )
( 記事ID:38713 )