シリア:「イスラーム軍」、アサド政権側の兵士4名の死刑執行
2015年09月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「イスラーム軍」がダーヒヤ・アサド市周辺に進攻、政権側兵士4名の死刑執行

【ダマスカス:本紙】

9月21日の月曜昼、ダマスカスの東グータ地方にあるドゥーマー市の広場にて、同市の住民の前で「イスラーム軍」がアサド政権の兵士4名を死刑に処した。

一方、ダーヒヤ・アサド市(ダマスカス東部)中心部とホムス・ダマスカス間の国道で激しい戦闘に突入した10日目、イスラーム軍は、明らかな前進を遂げた。これは、同軍がザバダーニー市民を助けるためのものとして発表された「アッラーフ・ガーリブ」戦闘作戦の一環であり、同軍は声明の中でもその戦闘について述べた。

本紙が入手した、イスラーム軍による発表済みの声明によると、「アッラーフ・ガーリブ」の戦闘では、ザバダーニー市の義勇兵らに、機を見て同市の包囲を破るよう呼びかけ、同市を包囲していた政権軍とシーア派部隊を東グータ地方へ撤退させた。

「アッラーフ・ガーリブ」戦闘作戦の詳細の一部について、「イスラーム軍」の現地筋は本紙に以下のように語った。「本戦闘は、ドゥーマー沿いの、ホムス・ダマスカス間の国道の解放を目的に開始された。我が軍は3年前から、この国道から30m以内に複数の駐留拠点を設置しており、同国道の4kmより先はすでに解放された。同国道への接近は、我々の兵士を政権側の発砲にさらすものだったので、我々は国道の地下を通って反対側へつながるトンネルを掘ることにした」。

イスラーム軍の今回の戦闘での戦術について、同筋は次のように述べた。「本戦闘において我々は、政権側の兵士及び攻撃の拠点への潜入に基づく戦術に倣っている。そして、多くの兵士を殺害し、4名を捕虜として、ドゥーマーの広場にて、住民の前で彼らを死刑に処した」。

さらに同筋は、多くの戦略拠点を失い、兵士やヒズブッラーの民兵をザバダーニー市から引き上げることを余儀なくされた政権の軍事計画が混乱したことを受けて、今回の戦闘がダマスカス解放の戦闘に向けた次への一歩になるだろうと強調した。

(後略)

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( 翻訳者:田所眞帆 )
( 記事ID:38733 )