AKPのビスミッラー歌詞入りの選挙ソングに禁止措置
2015年09月23日付 Hurriyet 紙

高等選挙委員会(YSK)は、共和人民党(CHP)の上院議員、マフムト・タナル氏の反対によって公正発展党の「Haydi Bismilah」という名の選挙ソングを今回の選挙で使用することを禁止した。高等選挙委員会に申し立てを行ったCHPのマフムト・タナル氏は、「自分のところには知らせはまだ来ていない」と述べた。

高等選挙委員会(YSK)は、共和人民党(CHP)上院議員、マフムト・タナル氏が、公正発展党の選挙ソングに関して行った申し出を協議し、昨晩禁止を宣言した。高等選挙委員会(YSK)は公正発展党の選挙ソングにでてくる「Bismillah」という言葉が、298番選挙法の第58項にある規約に反しているとした。委員会は、ソングの「Bismillah」という言葉が、選挙活動において使用されないよう決定した。

関連法規条項:
選挙活動のために使われるビラと他の全ての広報活動を通して、トルコ国旗と宗教表現を使用することは禁止である。

■ベキル・ボズダ氏がTwitterで伝えた

公正発展党(AKP)副党首のベキル・ボズダ氏は、共和人民党(CHP)の反対へ反応して、「高等選挙委員会(YSK)が宗教表現を使用しないことと決定した」と述べた。ボズダ氏は、Twitterのアカウントから以下のようなツイートを共有した:

1) 共和人民党(CHP)の議員のM.タナル氏は公正発展党(AKP)の選挙音楽の「Bismillah」へ「宗教表現、宗教概念は選挙で使えない」というのに基づき反対したそうだ。

2) 共和人民党(CHP)の議員の反対をうけ、高等選挙委員会は、「宗教表現が選挙で使用されないこと」を決定したそうだ。そして、共和人民党(CHP)のせいで宗教表現が禁止となった。

3) 共和人民党(CHP)は宗教表現なき活動を行うことができるであろう。しかし、我々は選挙活動であれ、なんであれ、「Haydi Bismillah」と言って始めるだけだ。

■共和人民党(CHP)のタンルクル氏「宗教表現は、日常的な政治に利用できない」

共和人民党(CHP)からボズダ氏への返答はたった数時間の内にやってきた。共和人民党(CHP)の副党首セズギン・タンルクル氏は、ボズダ氏同様Twitterを通じた説明において、「宗教表現は我々すべての中での共通の価値感だ。日常的な政治広報活動に使うことはできない」と言った。タンルクル氏は以下のメッセージを共有した。:

「宗教表現のような神聖なものは、この社会の一部である全ての人の、つまり我々すべての共通の価値である。このような価値観は政治広報活動に使用できない。この土地の文化を共有する人々は、人々にとって宗教表現がもつ意味が、選挙運動の道具にはなりえないほど大きなものであることを知っている。ベキル・ボズダ氏が法務大臣を務めた一人として、この事実を知っていること、当然、理解しているべきだった。しかし、わかったことは、もう、人々に何も与えることができなくなった公正発展党(AKP)にとって、国旗や宗教表現のような共通の価値を政治に利用するのが、最後の手段であることである。」

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( 翻訳者:渡邉晃広 )
( 記事ID:38736 )