人民民主党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首は、デンマークの首都コペンハーゲンを訪問した。4時間の滞在中、議会を内設するクリスチャンスボー城前に集まった2千人に対して講演を行い、「6月7日も勝利した。われわれは11月1日の総選挙でも勝利する」と発言した。
デミルタシュHDP党首は、デンマークのクリスチャン・イエンセン外相と行う会談前に記者らの質問に答えた。
■フェトゥフッラー・ギュレンテロ組織(FTÖ)など存在しない
デミルタシュ党首は、HDPとしてすべての選挙区で監視カメラの設置を完了させるため高等選挙委員会(YSK)に提出した申請書が取り下げられたことを明かし、「投票の信頼性は法の執行機関だけでは成立しない。選挙管理組織や政党が守るものだ」と述べた。
また、同党首はトルコの記者らによる「フェトゥフッラー・ギュレンのテロ組織がかつての力を取り戻すため、HDPやクルド人に支援を行いながらかわいい子どものふりをしています。このことについてどう思いますか」という質問に対し、以下のように回答した。「われわれはフェトゥフッラー・ギュレンテロ組織なるテロ組織を知りません。確かに、トルコには深層国家と呼ばれるものは存在します。しかし、公正発展党(AKP)の指示を受けて動く検察官らが、テロ組織の話をでっち上げたからといってHDPがこれを認めるというようなことはありえません。」
デンマークで行われるたった一度のゲームが非常に重要であることを強調したデミルタシュ党首は、エルドアン大統領を批判しつつ以下のように発言した。「11月1日総選挙で、子どもたちが将来どのように生きていくのか、みなさんが決めるのです。(エルドアン大統領は)銃声が鳴り止むことを受け入れていません。(それなのに)武器は放棄されると言っています。彼は自身の手を棺に入れた状態で会議をしているのです。6月7日総選挙の結果を受け入れていないのです。投票に行き、そして人々を投票に向かわせてほしいと考えます。6月7日もわれわれは勝利しました。11月1日の総選挙も、われわれは勝利します。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
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