204通りに安置された遺体(Yusuf al-Daysi)
■サウジアラビア:将棋倒し事故で717人が死亡、805人が負傷
【ミナー:本紙】
サウジアラビア政府は、聖地メッカの近郊、ミナで起きた巡礼者の将棋倒し事故の調査に乗り出した。この事故で700人以上が死亡、800人以上が負傷した。内務省の報道官によれば、複数の巡礼者グループの対立がこの事故の第一の原因だった。
昨日(ズール・ヒッジャ月10日、木曜日)午後、ミナの内務省本部でハッジ(巡礼)にかかわる治安組織の指導者たちによる合同緊急会議が行なわれた。会議は副首相兼内務大臣兼最高ハッジ委員会委員長のムハンマド・ビン・ナーイフ皇太子により主宰され、昨日ミナで発生した事故について討議された。
サウジアラビアの通信社によると、多数の死傷者が出たこの痛ましい事故の真相究明のために調査が行なわれる。皇太子は事故とその原因を調査するための最高調査委員会の設立を指示した。調査の結果は、サルマーン国王に提出され、国王の指示を仰ぐことになる。
(中略)
一方、サウジアラビア国王顧問兼メッカ州知事兼中央ハッジ委員会委員長のハーリド・ファイサル王子は将棋倒し事故の現場となったミナの204通りを視察した。巡礼者たちはムズダリファで宿泊した後、昨日の日の出とともにミナにやってきた。
民間防衛局によると、この事故で717人が死亡、805人が負傷した。同局は「Twitter」を通じて以下のように述べた。「4000人が巡礼者の救助にあたっており、220台以上の救急車が出動している。対策チームは巡礼者グループを小集団に分け、他の道へ誘導している。」
(後略)
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( 翻訳者:内海 菜生 )
( 記事ID:38750 )