シリア:ロシアの空爆により民間人から数十名の死者
2015年10月02日付 al-Hayat 紙
昨日のホムス爆撃の後(Talbisah News)
昨日のホムス爆撃の後(Talbisah News)

■ロシアがシリアを標的とした爆撃を開始、昨日のホムス郊外への空爆で民間人数十名が死亡

【モスクワ:ラーイド・ジャバル、ロンドン・ニューヨーク・ワシントン:本紙】

 昨日、ロシアはシリアにおける反体制勢力が拠点とする地域に対する空爆を実施し、民間人数十名を殺害したが死亡した。この間、(ロシアの)西洋に対する警戒が大きく高まり、シリアの反体制勢力及びその支援国と衝突する危険が生じていた。本攻撃は、ロシア連邦議会からの委任及びアサド大統領からの要請の後に行われた。

 ロシア政府の発表によれば、戦闘機は「ダーイシュ〉の拠点を空爆したが、反対勢力及びアメリカ、フランスの高官は、空爆が実際には、シリア中部のダーイシュと無関係な集団を標的とするものであったと強調した。
 
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアとしては、シリアのジハード主義勢力がロシアに到達する前に、先行して同勢力の壊滅に動くと述べた。さらに、「国際的なテロと戦う唯一の手段は先手を打って、戦闘員やテロリストをその支配地域で殲滅、壊滅することであり、彼らが我々のもとに到達するまでの待つことではない」と付言した。

一方、アメリカの高官は、ロシアによる攻撃はダーイシュの実効支配地域を標的としたものと思われず、攻撃の範囲はホムス周辺に拡大し、他の地域を巻き込んでしいるのではないかと述べた。そして、ロシアの当該地域における空域の不侵要請を無視し、アメリカ率いる有志連合はシリア上空での飛行を続けると述べた。フランスの高官も同様に、ロシアの空爆がダーイシュを標的としていないと強調した。

 別の同国高官が伝えたところでは、ジョン・ケリー国務長官が、ロシア側のカウンターパートであるセルゲイ・ラブロフ外務大臣に対して、ロシアの行動は「紛争の火種を消そうと宣言する側の努力に相反するもので、この努力に利さない」と述べ、ロシアの空爆に対するアメリカ政府の不満を伝えた。

(後略)

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( 翻訳者:小池柊哉 )
( 記事ID:38789 )