イラク:ダーイシュを巡り交錯する各国の思惑
2015年10月06日付 al-Hayat 紙


■イラン:中国はダーイシュとの戦いへの参加を望んでいる

【テヘラン:ムハンマド・サーリフ・サディキヤーン;バグダード:本紙】

本紙がイランのとある筋から得た情報によれば、中国が4カ国有志連合(ロシア、イラン、イラク、シリア)への参加を望んでいるという。

また、バグダードに設置された『情報センター』は司令室へと格上げされ、人民動員部隊はロシアの介入を歓迎しているという。しかし、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、イラクは「いかなる国にも領土内におけるダーイシュへの攻撃を要求していない」と述べた。

同筋によれば、北京は「何百人ものウイグル族出身の中国人ムスリムがダーイシュに加わり、戦っていることから、情報センターへの加盟を望んでいる」、そして「情報センターはダーイシュがシリア東部の特定の地域を中国人武装集団とロシア出身のチェチェン人集団に委任したとの情報を得ている」という。

また、「ロシアとイランの専門家が情報センターを発展させ、司令室に転換する可能性を検討している。協調のレベルとそのメカニズム、そして協力の規模が検討された後、両国の参謀本部に司令室設置案が提起される」という。

一方、ロシアの通信社は、昨日(5日)ラブロフ外相が、イラクはその領土内でダーイシュに対して空爆を行うことをモスクワには求めていないと述べた、と伝えた。また、ロシアは「シリア自由軍とコミュニケーションを取る準備が整っている」と強調した。

他方、イランの支援を受けている人民動員部隊のシーア派集団は、ロシアによるダーイシュへの攻撃を歓迎すると発表した。

(後略)

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( 翻訳者:松崎萌子 )
( 記事ID:38816 )