リビア:難民100名が溺死、ドイツでは難民受け入れ反対デモ
2015年10月07日付 Al-Ahram 紙

■リビア沖で100名の避難民100名が溺死…ドイツでは難民への抗議デモ

【ジュネーブ:諸通信社】

地中海沿岸における避難民の悲劇の拡大に伴い、国際移住機関(IOM)、この2日間で避難民約100名がリビア沿岸で死亡したと発表した。

同機関は、リビア赤新月社の報告に基づいた声明の中で、本報告は遺体があったリビア海岸近くの生の光景に基づくもので、死者数の信ぴょう性は確認できなかったと加えた。また、55万7千人の移民と避難民が海を渡ってヨーロッパにたどり着いたが、数万人はその途中で死亡したと述べた。

関連して、欧州理事会のドナルド・トゥスク議長は、EUが外部との国境の管理を重要な優先事項と見なさすと明言し、これを実現することは、難民の受け入れと安全な移民政策の継続における人道的環境の提供のための基本的条件だと指摘した。そして、これが実現しなければ、急進的な、大衆による、激しい脅迫の危険に直面する事態がもたらされるだろうと警告した。なぜなら、「外部との国境を持たないヨーロッパは、恐怖が蔓延する大地へと変わるだろうから」だ。

ドレスデンでは、急進的な右翼の支持者数千人が、国内への難民流入に反対する大規模なデモに参加した。彼らは「難民お断り」と書かれたシャツを着ており、また一部には、アンゲラ・メルケル独首相は「有罪」で、ドイツ人に対する民族的犯罪を行っていると書いてあった。

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( 翻訳者:須賀田三志朗 )
( 記事ID:38819 )