シリア:カッザーフ・ダンム氏、アサド政権の必要性を主張
2015年10月09日付 al-Hayat 紙


■英国紙、サウジアラビアはダーイシュの計画に対する抗菌

【ロンドン、ワシントン:本紙】

米大統領候補で億万長者のドナルド・トランプ氏と、リビアの前指導者、故ムアンマル・カッザーフィー氏のいとこであるアフマド・カッザーフ・ダンム大使との間で、恐ろしいシナリオを含んだ取引を通じ、議論を荒立てる両者の強烈な力が結びついたようだ。トランプ氏は最終的に、シリアのバッシャール・アサド大統領を追放する案について警告し、イラクのサッダーム・フセイン元大統領とリビアのカッザーフィー氏という2人の存在により、かつての世界は今より安全であったと主張した。

カザーフ・ダンム氏は、先週火曜日に発行された英国の『デイリー・メール』紙でのインタビューで、テロ組織・ダーイシュは、「アサドが倒れれば、誰一人として逃れられないであろう世界的大惨事」の火をつけるだろうとの推測を述べた。そして、ダーイシュのメンバーが難民ボートに乗って大量のサリンガスをヨーロッパに密輸していると主張した。

前カッザーフィー体制「ジャマーヒーリーヤ(「大衆の共同体」)」で諜報機関の責任者であったカッザーフ・ダンム氏は、西側諸国に対して、アサド政権を支援するロシアに協力するよう求めた。またアサド転覆によって起こる炎はアラブ湾岸諸国を焼け焦がすだろうと訴えた。

さらに同氏は、描かれたシナリオは、スエズ運河経由での石油輸送停止を含んでおり、それによって石油価格が1バレル200ドルに高騰すると述べた。そして、これは域内諸国における経済的失敗を起こすだけではなく、「ヨーロッパの春」という革命を引き起こすかもしれないと警告した。

(後略)

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( 翻訳者:八巻葵 )
( 記事ID:38852 )