エジプト:「テロ包囲」を受けて軍がシナイ開発の開始宣言
2015年10月09日付 al-Hayat 紙
シナイの農場
シナイの農場

■エジプト軍は「テロ包囲」後のシナイにおける開発プロセスの開始を宣言

【カイロ:本紙】

エジプト軍は、シナイ北部諸都市でのテロリスト「包囲」の成功を受けて、同地における「開発プロセス」開始を宣言した。同宣言は、シナイ半島における主たる軍事作戦の第一段階終了直後に行われ、軍の発表によると同作戦では戦闘員約700名が死亡した。

一方、高等国家保安局は、「正統性支持同盟」の幹部らを釈放するという裁判所の判決を非難した。同組織は、ムルスィー元大統領を支持しており、「ムスリム同胞団」がこれを率いている。

幹部らの中には以下の者が含まれる。イスラーム主義政党である労働党のマグディー・カルカル事務局長、ジャーナリスト組合幹部のマグディー・フサイン氏、「イスラーム集団」の政治部門である「建設発展党」のナスル・アブドゥッサラーム党首、「イスラーム党」秘書でジハード原理主義の潮流に傾倒しているムハンマド・アブー・サムラ氏、そしてムルスィー氏支持を呼びかけるマフムード・シャアバーン氏である。裁判所は、高等国家保安局による批判を受けて、昨夜、上記のイスラーム主義者の釈放中止という判決内容を固めたようである。

また昨日、軍は以下の声明を出した。「アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領の指示を実行し、10月の(第四次中東戦争の)戦勝記念日に合わせる形で、武装部隊は、シナイにおける開発プロセスの開始に伴い、同北部での包括的な軍事作戦「殉教者の権利」の第二段階の作業を完遂させる」。また軍は、装甲車や軍用車に護送された大型トラック約50台を含む車列の画像を公開した。軍は、「トラックにはエンジニアリングや医療の必需品、また食料物資が積まれており、これらはシナイの再建・開発に向けて計画された任務を実行するためのものだ」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:法化図祐典 )
( 記事ID:38853 )