パレスチナ・イスラエル:民衆蜂起が二週目に突入
2015年10月10日付 al-Hayat 紙
ガザ国境でのイスラエル軍との衝突による負傷者(AP)
ガザ国境でのイスラエル軍との衝突による負傷者(AP)

■民衆蜂起が二週目に突入:ガザで5名の殉教者、また3名のイスラエル人が刺される

【ラーマッラー:本紙】

二週目に突入したパレスチナの民衆蜂起で、5名のパレスチナ人がイスラエル軍により射殺された。それは、昨日ガザ地区境界線の近くにあるナーヒル・オウズ拠点とハーン・ユーニスで勃発した衝突中の出来事であった。占領下エルサレム、ヘブロン、イスラエル北部のアフーラで3名のパレスチナ人がナイフによる攻撃を実行する一方、イスラエル人が4人のパレスチナ人を刺し、その中にはディモナのベドウィン二人がいた。

ガザ地区保健省報道官アシュラフ・クドゥラ氏によれば「ハーン・ユーニス東部で、アドナーン・ムーサー・アブー・アルヤーン青年(20)が頭部を銃撃され殉死した」。

また同氏によれば、シュジャーイーヤ東地区で全員20代のアフマド・ハルバーウィー氏、シャーディー・ダウラ氏、アブドゥルワヒーディ氏が銃撃され、ハーン・ユーニスのファラーヒーン村(国境付近)でムハンマド・ヒシャーム・ラカブ青年(15)が殺害された。

イスラエル軍報道官によれば、パレスチナ人約200人が国境の鉄条網に近寄り、軍に対して石や燃えるタイヤを投げたため「軍は、その反乱者たちの行進を阻止し、騒乱者らを分散させるため、先導する者たちに対し発砲した」。

そして前代未聞であるが、ユダヤ人の青年がパレスチナ人4人を刺した。その中の2名はパレスチナ地区より、残り2名はネゲブのディモナ近郊のベドウィン居住地の人々であった。警察は声明の中で、そのユダヤ人が「全てのアラブ人はテロリストである」という信念をもっており、4人のアラブ人を刺すにいたったと述べた。

一方、イスラエル警察報道官マイキー・ローゼンフィールド氏は、ヘブロンの「キルヤト・アルバア入口付近で警察官が刺され軽傷を負った」が、その警官は「テロリストに対して発砲することができた」と述べ、パレスチナ情報筋が公表したところによればムハンマド・ジャアバリーと称されるその襲撃者の死亡を確認した。「キルヤト・アルバア」は過激だとして知られている。

アフーラにおいては、バスターミナル入口で警備員を刺そうとしたアラブ・イスラエル女性(29)が銃弾により負傷した。警察によれば警備員が女性に発砲し中程度の怪我をおわせた。女性は病院へ搬送され手当てを受けている。

(後略)

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( 翻訳者:野間寛人 )
( 記事ID:38875 )