イラク:スンナ派反政府勢力は四カ国連合を拒否
2015年10月12日付 al-Hayat 紙

■イラク:スンナ派反政府勢力は「4か国有志連合」の受け入れを拒否

【バグダード:本紙】

イラクの複数の消息筋によれば、スンナ派反政府武装集団各派は、イラク・シリア・イラン・ロシアから構成される「4か国有志連合」の受け入れを拒否し、ロシアによる干渉は、合衆国主導の国際有志連合が残した混乱に続く新たな混乱を生み、スンナ派の人々を苦しめることになると述べた。

また地元高官らは、ロシアの航空機がイラクにおいて空爆を行うことへ懸念を示した。部族を通じて良好な関係を維持してきた合衆国と異なり、ロシアは正確な(イラク国内の)情報を有していないため、空爆が不正確になる恐れがあるためである。

アンバール県の部族首長のひとりであり、武装集団と密接な関係にあるカーミル・ムハンマディー氏は、本紙アンマン支部と接触をもった際以下のように述べた。「武装集団各派は、指導部および構成員個人のレベルで数回にわたり会談を開き、新たに発足した4か国有志連合と、イラクでの戦闘にロシアが介入する可能性とについて話し合った。」そして、「イスラーム軍」、「1920年革命旅団」、「ラーシディーン軍」、「ムスリム・ウラマー協会」をならびに名称を公表しないよう求めた別のグループが「イラクにおけるロシアの戦闘介入が、国際有志連合により引き起こされスンナ派地域が現在も直面している混乱に加え、同地域に新たな混乱を招くことになる」という考えで合意したと伝えた。

ムハンマディー氏は「武装集団各派は、スンナ派地域の住民らが犠牲となるような合衆国・ロシア間の紛争がイラク国内で発生するのではないかと警戒している。彼らのなかには、ダーイシュが制圧している地域で恐怖に怯えながら暮らす者もいるのだ」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:高寺葵 )
( 記事ID:38902 )