パレスチナ:アッバース大統領、宗教紛争の扇動を警告し、正当な戦いの継続を強調
2015年10月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アッバース大統領、全てを焼き尽くす宗教紛争の扇動を警告、自己防衛のための正当な戦いの継続を強調

【ラーマッラー:本紙】

パレスチナのマハムード・アッバース大統領は、人民とともに政治的、国家的、法的闘争を続け、イスラエルが尊重しない合意に保証は残ないと述べた。

同大統領は、パレスチナ人に向けた水曜日(14日)夜の演説の中で、パレスチナの人民や土地、また聖地に対して日に日に激化するイスラエルの激しい攻撃は平和と安定を脅かすものだと語った。さらに、地域だけでなく、恐らくは世界全体のあらゆるものを焼き尽くす宗教紛争の扇動に対して警告を発した。これは、アッバース大統領の表現によれば、国際社会に対して、手遅れになる前に積極的な介入をするよう警鐘を鳴らすものである。

また、同大統領は次のように続けた。「我々は明確に、率直に言う。我々はアクサー・モスクの現状の変更を受け入れないし、同モスクの聖性や純真なイスラーム性を侵そうとするイスラエルのあらゆる計画の実行を許さない。これはあらゆる場所での我々パレスチナ人、ムスリムの権利である」。

同大統領は、イスラエルの占領が終わり、パレスチナの独立国家は1967年6月4日時点の境界に基づき、聖エルサレムを首都として独立したパレスチナ国家が建設されない限り平和や安全、安定は実現しないと強調した。また、パレスチナ人に対して、どこにいようとも一致団結し、パレスチナ国家の計画を頓挫させようとする占領の企てを警戒するよう呼びかけた。

同大統領は、国際的な組織や協定に参加し、入植活動やガザと家族らに対する攻撃、ダワーバシャ一家への放火、またこれらに先立つムハンマド・アブー・フダイル少年の殉教についての事件を国際刑事裁判所に訴え続けていると強調した。さらに、我々の息子や娘たち、孫たちに対して行われている街中での処刑に関する新たな事件についても、我々の人民に対して行われる犯罪を止める国際法とそれが与える罰則を考慮し、訴える予定だとした。

(後略)

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( 翻訳者:甲斐江里子 )
( 記事ID:38913 )