パレスチナ・イスラエル:西岸で緊張が続くなか、ガザ地区一帯で軍備が増強される
2015年10月15日付 al-Hayat 紙
昨日の占領下エルサセム、ナイフ攻撃を試みたとしてイスラエル兵に銃撃されたパレスチナ青年の遺体を囲む兵士たち(AP)
昨日の占領下エルサセム、ナイフ攻撃を試みたとしてイスラエル兵に銃撃されたパレスチナ青年の遺体を囲む兵士たち(AP)

■西岸で続く緊張とガザ地区境界一帯で軍備増強

【占領下パレスチナ、ベツレヘム、ガザ:本紙、AFP、ロイター】

占領下の東エルサレムをはじめとする西岸地区各所と、境界線一帯で軍備増強が行われたガザ地区で緊張状態が続いている。これは、イスラエルの弾圧により、パレスチナ人数十人が死傷したことを受けた動きだ。また、騒動ので死亡した青年の葬儀にパレスチナ人数千人が参列するなか、イスラエル警察は昨日、エルサレムでの襲撃を未遂で防いだと発表した。

パレスチナ人数千人は昨日、パレスチナ人青年ムウタッズ・ザワーハラ氏(27歳)の遺体を見送った。彼は西岸のベツレヘムでのイスラエル軍との衝突で死亡した。

会葬者は様々なパレスチナ諸派の旗を掲げ、火曜日にイスラエル軍が殺害しムウタッズ・ザワーハラ氏の棺を運び、ベツレヘムの街でシュプレヒコールを繰り返し上げた。また、彼の死亡を受け、パレスチナ人たちはゼネストを行った。

またイスラエル警察は水曜、パレスチナ人が占領下の東エルサレムにある旧市街入口で治安警備隊員を襲撃しようとしたが、犯行に及ぶ前に警察はこの男性に発砲した、と発表した。

警察は声明で「テロリストがダマスカス門で、ある家族に同行していた警備隊員にナイフを持って駆け寄ってきたため、警察は彼に対処した」と述べた。

複数の目撃者によると、イスラエル軍はこの青年に至近距離から複数回発砲したが、警察当局の主張とは異なり、青年は犯行に及んでいなかったという。

(後略)

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( 翻訳者:中村優斗・八巻葵・窪内万葉 )
( 記事ID:38914 )