シリア:アサド大統領がロシアのプーチン大統領を電撃訪問
2015年10月22日付 al-Hayat 紙
アサド・プーチン両大統領、昨日のクレムリンで(Reuters)
アサド・プーチン両大統領、昨日のクレムリンで(Reuters)

■プーチン大統領はアサド大統領に政治プロセスと軍事作戦を並行して行うよう求める

【モスクワ:ザーイド・ジブル】

シリアのバッシャール・アサド大統領がモスクワを電撃訪問したことは様々な憶測を呼んだ。ロシア側はこの会談で、軍事的作戦を続行するシリア軍と密に調整を行うことを述べる一方、ウラジミール・プーチン大統領は、シリアでの軍事作戦と並行して、政治的解決を推し進めるために行動すると明言した。

ロシア大統領府は、訪問の詳細の多くを公開しなかったが、ドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は、その訪問を「出張」とし、次のように言った。二人(プーチン大統領とアサド大統領)は非公開会談を行い、その後、両国からの代表が同席した拡大協議がなされた。ロシア側からはセルゲイ・ラブロフ外務大臣と防衛大臣が参加したことが明らかになっている。

ペスコフ報道官はまた、両国大統領が「テロ集団との戦いと、シリア軍の攻撃作戦を支援するロシアの作戦を継続することに関わる諸問題を議論、プーチン大統領に対し、シリア情勢の詳細と今後の計画が伝えられ、様々な二国間関係も話し合われた」と述べた。ペスコフ報道官は、移行期またはアサド大統領の進退の問題が訪問中に議論されたかどうか、という記者団の質問に対して回答を拒否した。

プーチン大統領は会談の冒頭で、ロシアは「シリアにおけるテロとの戦いだけではなく政治プロセスに対しても断固として貢献する用意ができている」と強調した。また同時に、「シリア情勢へのロシアの姿勢は、シリアでの問題解決が長い時間を要し、政治対話を通してのみ解決が可能であるというものだ」と主張した。

(後略)

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( 翻訳者:長田可柊子・柳井丈司・熊谷真結子 )
( 記事ID:38964 )