イスラエル:ネタニヤフ首相がナーブルスでの入植地拡張を許可
2015年10月23日付 al-Hayat 紙

■ネタニヤフ大統領は遡及的にナーブルスでの入植地拡張を決断

【ナザレ:アスアド・タルハミー】

イスラエルのテレビ局「チャンネル2」は以下のことを明らかにした。「イスラエルのベンヤミン・ネタミヤフ首相は入植者の圧力に屈し、公的な認可なしに建てられた占領下西岸地区のイタマール入植地における住宅や新たな学校、幼稚園、また公共機関の建設を遡及的に認める決定を下した。これは1ヵ月前の発砲行為で入植者が殺されたことへの「賠償」である」。また同局は以下のことを示唆した。「サマリア地方議会のヨスィ・デーガン議長の理解を得た後、建設は認可されたようである。同議長は数日間にわたり首相官邸前に抗議テントを設置し、1週間前にそれを撤去した」。

しかしながら、入植者の幹部らはこの決定に満足しておらず、同決定を「新たな入植地建設を一切喜ばない侮辱に対する嘲笑、もしくは新たな建設計画の凍結解除」と見なした。デーガン議長は同決定を、「殺人的なテロ攻撃に晒される犠牲を支払った、イタマールの入植者に対する、長期にわたる不公平の是正」と言い表し、「我々の子らには、テル・アビブの子供と同様、耐久性のある建物で学習する権利がある」と続けた。

ネタニヤフ首相は、「西岸地域の入植者の抑圧を止め、新たな建物の建設や入植地の設立についての許可によって、求めに応じて入植地の発展を可能とすること」を訴えた。また、「今回の決定が、抗議テントの撤去との交換で得た相互理解の一部かどうか」については言明を拒否した。

(後略)

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( 翻訳者:勅使河原佳野 )
( 記事ID:38972 )