■サウジアラビアとUAEは太陽エネルギー利用に向けて、ステレオタイプの考えに挑戦
【アフマド・マグレビー】
中東諸国は太陽の恩恵に浴しているが、中東の一般的なイメージは常に暖かく、時に燃えるような光の下で常に「日光浴」しているかのように表わされる傾向にある 。一方で、中東諸国がそれ以外のことをしていると思わせるものはなく、あっても極めて限られている。
そして、太陽エネルギーについての話題が増加し、そのテーマに関する数多くの野心的なプロジェクトが存在しているにも関わらず、そのようなステレオタイプの考えの中で、アラブ諸国では太陽エネルギーの利用は主要なプロジェクトではない現状がある 。
発電による電気の恩恵にひたる中でのそのような理に適わぬ「くつろぎ」の原因は石油であると多くの人は思っている。しかし、事はそういう訳ではないだろう。おそらく、豊富な石油というものが、アラブ諸国が太陽エネルギーの利用に後れを取ったことにおける唯一の理由ではない。
というのも、発電に使われる石油に加えて、石油燃料から電気を手に入れるために高額な代価を払っていると、多くの湾岸諸国は不平を漏らしている。そして、石油生産者が、発電所で石油を燃やす代わりにその石油を売れば得ることができた金を手に入れることが出来なくなっている、と解釈している。
「ナノテクノロジー」のソーラーパネル
アラブの産油諸国は太陽エネルギーを利用に向けて、粘り強い努力をしている。それは、サウジアラビアの「キング・アブドゥッラー科学技術大学」などで行われているものである。
(後略)
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( 翻訳者:柳井丈司 )
( 記事ID:38986 )