サウジアラビア:外相、シリア危機解決に向けて「いくらか前進」
2015年10月26日付 al-Hayat 紙
シリア、ホムスの少年
シリア、ホムスの少年

■サウジアラビア、シリア危機解決に向けての「いくらかの前進」に言及

【ロンドン、カイロ、リヤド、ベイルート:本紙、ロイター、AFP】

昨日(25日)、アメリカのジョン・ケリー国務大臣とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との会談が続き、来週金曜日にもたれる2度目のウィーン外相会合に向けた準備が進められている。

一方、サウジアラビアのアーディル・ジュベイル外相は、シリア危機に関する共通した国際的立場に向けて「いくらかの前進」が見られたと述べた。他方、バッシャール・アサド大統領はシリアの将来で「いかなる役割」も果たさないとするサウジアラビアの揺るぎない立場についても繰り返し述べた。

ロシアの議員は、バッシャール・アサド大統領が大統領選挙の実施とそれへの参加に向けて準備をしていると明らかにしたが、「テロ」撲滅の後、政治プロセスと「テロとの戦い」を両立させようとするロシアの立場とは異なる、とした。加えて、「自由シリア軍」に対するロシアの支援提供の用意をシリアが拒絶したと述べた。

またジュベイル外相は、昨日カイロで開かれたエジプトのサーミフ・シュクリー外相との合同記者会見で、次のように述べた。「国際社会では、どうすれば「ジュネーブ1」の原則を適用できるかについて、実効的かつ継続的な会合が行われており、我々もこれに関与している。移行政府委員会の設立を通して同原則が適用されれば、新憲法の制定、市民・軍組織の運営、新選挙に向けた準備が進められる」。加えて、「サウジアラビアの立場、そして世界の大部分の国々の立場は、バッシャール・アサドがシリアの将来においていかなる役割も持たないというものだ」と述べた。

同外相は、続けて以下のように述べた。「最終的な解決において、我々は、シリアが諸々の党派が平等に共存し、いかなる外国部隊からも制約を受けない統一された国家となることを望んでいる。これが、我々がシリアに対して求めることである。現在の交渉は、このビジョンをいかにして現地に適用するかであり、ここに、危機解決を目指す複数の立場の間で歩み寄りが見られたと私は確信している。しかしながら、合意に至ったとはまだ言えない。そこに至るためには一層の協議と議論が必要である」。

(後略)

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( 翻訳者:土屋実咲 )
( 記事ID:38987 )