リビア:ヘリ墜落、「リビアの夜明け」幹部14名死亡
2015年10月28日付 al-Hayat 紙
ハフタル元将軍
ハフタル元将軍

■ヘリコプターが墜落、乗っていた「リビアの夜明け」幹部14名が死亡

【トリポリ、ベンガジ:本紙】

昨日(27日)、リビア西部において武装勢力が、25名が乗ったヘリコプターを墜落させた。その中には「リビアの夜明け」の幹部14名が含まれていた。これは、トリポリ政府の武装勢力とリビア「国民軍」の指導者であるハリーファ・ハフタル元将軍との同盟を組む「部族軍」部隊との間での熾烈な戦闘が行われていた地帯が、再び武装対立に陥ることの不安が増す中で起こった。

ヘリコプターが墜落した直後、「リビアの夜明け」の指導部は「部族軍」に疑いの目を向けた。ヘリコプターは彼らが実効支配していたワルシャファーナのマーイヤ市近郊で標的とされたからである。
 
これに加えて、死亡した「リビアの夜明け」の主要幹部としては、スハイブ・ルマーハ氏、アブドゥルルウーフ・キーラーニー氏、西部地域の作戦司令室長であるフサイン・ブーディーヤ大佐、西部地域司令官であるサーリム・サクル氏が判明している。

ヘリコプターは救急用のものであり、スルマーン(トリポリ西部)を出発し首都へ向かっていたが、これらの幹部に加え、現地司令官ヌールッディーン・キーラーニーの遺骸とザワーラ、サブラータ、ザーウィヤ各市から数名の傷病者、数名の乗組員を乗せていた。また、ヘリコプターはトリポリのある銀行からの多額の資金も積んでいた。

ヘリコプターはサイヤードゥ地区に差し掛かったところで対空14.5mm機関砲からの砲撃にさらされ、27番地区に墜落した。「部族軍」の集中的な発砲によって、地元の住民や救急隊員は遺体の収容をすることは出来なかった。

本紙は、トリポリ政府に近い情報筋から以下のような情報を得た。ヘリコプターに乗っていた指導者たちは、国連特使のベルナール・レオン氏の提案する対話に反対していた。先週の金曜日にベンガジで対話反対デモの参加者が正体不明の砲撃により殺害されたが、この事件はそれに似た状況を背景に起こったのではないかということである。このベンガジでの事件の犠牲者は12人に達し、イスラーム主義武装集団とハフタル元将軍部隊は、この砲撃事件の犯行責任に関する非難合戦を行っていた。

(後略)

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( 翻訳者:小池柊哉 )
( 記事ID:39007 )