共和国記念日のエルドアン写真へ、HDPデミルタシュ・コメント
2015年10月30日付 Cumhuriyet 紙


HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、オズギュルラジオにゲストとして出演した。デミルタシュ党首は番組で、共和国記念日のエルドアン大統領の、話題となったバルコニーでの写真についてもコメントした。

エルドアン大統領が共和国記念日に人々から遠い場所で閑散とした広場に向かって手を振る姿が話題となった。HDPのデミルタシュ党首はこの写真に関してコ メントした。彼は以下のように述べている。「皆さん、あの写真をもう一度見てください。仕方なく一人でいるのは誰なのか、わかるでしょう。よく考えてください。神よ、守りたまえ。あんな状況に我々がなったら、どうなったか」と。デミルタシュ党首はさらに自治システム、宗教的回帰に関してもそれまでの見解を刷新した。

■デミルタシュ党首の行ったコメント内容

自分が置かれている状況に気づいていない、孤立を、一人ぼっちの男の写真を差し出せるとは思っていなかった。人々は悲しむだろう。バルコニーで一人たたずむ男。トルコはこれに値しない。

どんな連立政権もAKPの一党独裁よりはずっと良い選択だ。我々がMHPと折り合いをつけるチャンスはない。基本理念がかみ合わない。他政党と機会を設けて連立政権の案について話合うつもりだ。AKPと理解しあえるのか、折り合いをつけられるのかは別問題である。しかし我々が鼻をへし折ってやったAKPと話し合うことで、何が国民の利益になるのか見ていくつもりだ。

もはや誰もAKPを恐れる必要はない。獲得票数はいずれにせよ減少している。国が彼らの手に落ちたなどという、無力感に陥らないように。

皆さん、あの写真をもう一度見てください。仕方なく一人でいるのは誰なのか、わかるでしょう。よく考えてください。

人口の一定の部分が治政に満足でないならば、市民は署名を集めて自らの所属する自治体で選挙を行うことができる。こんな風にして参加型の民主主義が成立する。自治体は貢献するために努力せざるを得なくなる。

政府がどれほど怪物のような存在であるかについて我々は気づいていた。しかしこれを人々に教えることは簡単ではない。我々はすべての革命者たちにこれを示すのだ。

政府を1台の車に想定するならばその政府と呼ばれる車を市民バスに変える必要がある。
しかしそれは500T*ではありません。約束します。

我々が勝利に1番近いときになって彼らは混乱を引き起こし我々の希望を打ち壊そうとしている。注意しなくてはならない、こんな思考に至ってはいけない。

フアト・アブヴニという男に誰も注意を向けてはならない。彼はある種の心理戦のこまだ。高い確率でAKP中枢によって操られている。

そもそも今日AKPとMHPの連立は存在する。今後これ以上悪い状況になろうか?MHPは我々が追い詰められていた時期にAKP に救命浮き輪を放った。我々だけでは政党につけないと考えられている。しかし我々はこれほどまでの攻撃にも関わらず、より強力な形で 議席を獲得するであろう。

6月7日の夜にトルコは独裁の瀬戸際から生還した。11月2日以後はまた異なった闘いが始まるであろう。

*公共バスの路線名。イスタンブルの最長路線として知られている。非常に混雑することで有名。

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( 翻訳者:進藤鮎花 )
( 記事ID:39024 )