リビア:リビアに関するエジプト、アルジェリア、イタリアの三ヶ国会談
2015年11月02日付 Al-Ahram 紙


■シュクリー大臣がアルジェリアでリビアに関する三ヶ国閣僚級会談に出席

【カイロ:ムハンマド・アジュルーディー、トリポリ:サイード・ガリーブ】

サーミフ・シュクリー外務大臣はリビア情勢についての三ヶ国会談に出席するため昨日(1日)アルジェリアに到着した。

外務省のスポークスマンであるアハマド・アブー・ザイド参事官が発表したところによると、外相はリビア危機の進捗、また同国の統一政府の樹立に向けた動きへの支援方法について協議するため、エジプト、アルジェリア、イタリアの外相レベルで開催される三ヶ国会談に出席した。

同参事官は記者会見において以下の通り述べた。「この会談はリビア情勢を継続して協議する関係三ヶ国の協議枠組みでの第三回目の会談である。エジプトとアルジェリアはリビアの隣国であり、同国の治安、政治情勢に直接影響を受けることや、リビアとイタリアを結びつけている強い関係などを考慮に入れるとこの枠組みは重要なものである。特にリビア危機が重要な政治的運動であることが認められるこのタイミングで、このような状況を背景に協議は極めて重要なものとなっていると述べた。

現地ではリビア空軍司令官サクル・ジュルーシャ―准将が以下のことを明らかにした。「昨日、イタリアの海軍の三隻の軍艦がリビア領海に進入したのを受けて、複数のリビア軍戦闘機がデルナ沖で警告のため低空飛行を行った。しかし攻撃命令は出されなかった。」

准将が昨日の会見で付け加えたところによると、これらの軍艦は東部のデルナ沖に向かう前ベンガジ近郊のディリヤーナ沖にいるところを戦闘機に感知されており、警告後は領海から離れた。

リビア暫定政府はリビア海軍がベンガジの東部沖にいたイタリア海軍の三隻の軍艦を感知しており、これらの軍艦はリビア軍と調整を行うことなく領海に侵入したことを明らかにした。

暫定政府はイタリア国旗を掲げた海軍の三隻の軍艦によるリビア領海への侵入を「リビア当局の許可や、当局との調整がないまま行われた」と非難した。

また時を同じくしてパン・ギムン国連事務総長が明らかにしたところによると、ベルナルディーノ・レオンリビア特使は引き続き事務総長の代理としてリビアの各派間の政治的対話のリーダーシップをとる。

また同事務総長は昨日の記者会見において、政治的対話のプロセスを完了させ、可能な限り早く統一政府を樹立することを目的としたレオン氏の努力に全幅の信頼を寄せていることを明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:須賀田三志朗 )
( 記事ID:39076 )