イスラエル:襲撃の裏にはパレスチナ人の怒りと絶望感
2015年11月04日付 al-Hayat 紙
パレスチナにおける刺殺傷行為
パレスチナにおける刺殺傷行為

■イスラエル参謀本部諜報局長:パレスチナにおける刺殺襲撃の裏にはパレスチナ人の怒りと絶望感がある

【ナザレ:アスアド・タルハミー】

イスラエルでは、政治・軍事の両レベル間で、ナイフによる殺傷行為の波の原因に関する議論が続いている。一方、イスラエル議会は月曜から火曜にかけての夜、投石者に対して3年以上の禁固刑を科すという法案を承認した。

その間、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と同内閣は、パレスチナ当局が暴力を扇動しているとの容疑を強め、刺殺傷行為は「イスラエル撲滅を望んでいる」結果だと主張している。また、イスラエルのヘルツィ・ハレヴィー参謀本部諜報局長が、先週日曜の政府内会合で明確な警告として述べたところでは、最近の襲撃の主たる理由は「パレスチナ人、特に青年らが抱く怒りと絶望感である」。

同諜報局長によれば、多くのパレスチナ人青年らは、「状況への失望と、失うものは何もないという感情から」武装行為を行おうと外に出た。さらに、若者はSNS上の活動の投稿やイスラエルに対する行為の映像を見て影響を受け、それが彼らを更なる行為へと駆り立てると述べた。また、パレスチナ当局の指導部らは彼らに対して、「こうした行為から遠ざかろうと感じさせる」影響を与えることができないと指摘した。

同諜報局長は、パレスチナ暫定自治政府のマフムード・アッバース大統領が、状況の沈静化のためパレスチナ治安当局に反イスラエル行為を禁止するよう指示を出してはいるが、「現地に一種の火を残すために行動を続ける支部が存在する」と述べた。これらの発言について、ヘブライ語のメディアは、パレスチナ当局による扇動が刺殺行為の直接的な原因だとは示さず、多くの閣僚らの意を汲んだものではないと報じた。

(後略)

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:39096 )