チュニジア:「チュニジアの呼びかけ」で党内対立激化
2015年11月05日付 al-Hayat 紙
待遇改善を要求する警察官らによるデモ(AFP)
待遇改善を要求する警察官らによるデモ(AFP)

■「チュニジアの呼びかけ」の議員32人が除籍

【チュニス:ムハンマド・ヤースィーン・ジャラースィー】

世俗派与党「ニダー・チュニス」の議会ブロックから議員32人が昨日、除籍処分を受けた。これに先立ち、二派に分かれて対立する党幹部らはメディア上で非難の応酬を繰り広げた。対立する二派とは、第1グループが、ベジ・カイド・セブシ大統領の息子で、副党首を務めるハーフェズ・カイド・セブシ氏が率いる派閥で、彼の政敵は、彼に政権と政党が移譲されようとしていると非難する。第2のグループは、ムフスィン・マルズーク党書記長をはじめとする党指導部が率いる派閥で、支持者らは、この指導部が「イスラーム主義者への接近を拒む左翼」だとカテゴリー化する。

離党した議員は記者会見で、名指しでの批判を避けつつ、「政財界」が忌まわしい政治的アジェンダを実行するために党を支配しようとしていると非難、党首の息子への党と国の権威の移譲への道を塞ぐよう要求した。

国会のブシュラー・ベルハージュ・ハミーダ自由権利委員会議長は「真の対立は、近代的な潮流を代表するグループと、近代を信じず、有権者の声を裏切り、党とアン・ナハダ運動の間の同盟を守ろうとするもう一つのグループの間で行われている」と見ている。

これに対して、親ハーフィズ派の指導部は、3年前に設立された党の結党大会を開催し、新指導部を選出するよう呼びかけた。一方、親ハーフィズ派指導部は、指導部の大多数と党の地方組織の支持を得ており、選挙が開催されれば、勝利できる。そのため、対抗勢力は、政党の議席の大多数を失うことを恐れて、選挙を拒んでいる。

(後略)

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( 翻訳者:井森彬太・大橋夏子・佐藤モエ )
( 記事ID:39102 )