あらゆる政治的メッセージが競い合う(Ali Sultan)
■マラソンで人だかり、様々な市民運動がベイルートの通りに
【ベイルート:ワディーウ・アブドンヌール】
ベイルートでは昨日、多くの人々が第13回ベイルート・マラソンを讃えるべく集まった。この数字を不吉と捉え、この日を避けようと考えた人がいるかもしれないが、実際にはそれは、主催者と84カ国からの約4万人の参加者にとって「幸運」であった。参加者は各々の方法で大会を祝い、喜び、自らを奮い立たせて挑戦し、「平和、愛、ランニング」のスローガンの下、ベイルートを「閉鎖」した。
ベイルート・マラソンは、スポーツとして、同分野における素晴らしい記録を生んだ点で成功を収めた。1位となったケニヤのジャクソン・リモ選手の2時間11分04秒は、国際陸上競技連盟のロードレース規格「シルバー」ラベルにおける新記録であった。また、大会は相互社会的な点でも成功を収めた。というのも、大会が様々な層や地域から参加者を集め、彼らがチャリティ目的でレースに参加し、120の慈善団体に寄付を行ったからである。「ベイルート・マラソン」の主催者であるメイ・ハリール代表は、「我々が目にしたのは、レバノンが安定している印である」と述べた。そして、参加者を「自らとレバノンに対して真摯」な、変化をもたらす人々だと強調した。
このレースは「平和と愛」というメッセージを伝えた。これは一人ひとりのランナーが感じる「心の平安」が「母国の平和」へと転じることを願ったことによる。同様に、世界記録保持者で主賓である、イギリスのポーラ・ラドクリフ氏も平和を願った。同氏は42.195kmのレース開始の合図を行い、先頭グループの表彰式に出席した。またハリール代表、タンマーム・サラーム首相の夫人であるラマー・サラーム氏、元准将であるアブドゥルムッタリブ・ハンナーウィー青年スポーツ大臣も出席した。
(後略)
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( 翻訳者:角田幸穂 )
( 記事ID:39110 )