エジプト:航空機の墜落原因についての疑問
2015年11月08日付 al-Hayat 紙
シャルムッシャイクのロシア人観光客(Reuters)
シャルムッシャイクのロシア人観光客(Reuters)

■エジプトから空路で8万人のロシア人が脱出

【カイロ:ムハンマド・サラーフ、モスクワ:本紙】 

ロシア当局は昨日、エジプトのロシア人観光客約8万人を避難させるため、2日間で93便のフライトを準備すると発表した。一方、イギリスは、エジプト観光業が大打撃を受ける中、シャルムッシェイクから10日間で自国民2万人の避難が完了することを望むと強調した。

エジプト政府は昨日、224人の死者が出た先週のシナイ半島におけるロシアのメトロジェット航空機の墜落理由について、十分な証拠は他者の仮説に勝ると主張し、飛行機墜落の真相解明のための調査に消極的な西洋諸国を批判した。これは、イギリスとアメリカの諜報機関が、墜落したロシア航空機に、ダーイシュが爆弾を仕掛け、シャルムッシェイク空港から離陸直後に爆破させたと明かした過激主義者の通信内容を盗聴したとの情報に関して述べられたものである。

ロシア政府は昨日、約8万人のロシア人観光客をエジプト諸都市から母国へ移送する手段の整備を急ぐ一方、海外諸国が、航空機墜落はテロ攻撃によるとの仮説を確認するのが「性急過ぎる」と批判した。ロシアの国営メディアは、墜落事故の「調査機関」に近い筋の情報として、フランスとアメリカが提出した飛行機墜落の原因に関するデータが疑わしいと伝えた。それによると、データは「ブラックボックスの最後に記録された音声が爆発音とする仮説に基づくが、事の本質を特定するためには更なる分析が必要である」。

(後略)

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( 翻訳者:城戸優希 )
( 記事ID:39120 )