イラン:シリア問題をアサド個人に結びつけるのは間違い
2015年11月08日付 al-Hayat 紙
ラーリージャーニー議長
■ラーリージャーニー議長:シリア危機をアサド個人に結び付けるのは戦略的誤り
【テヘラン:ムハンマド・サーリフ・サドゥキヤーン】
イランのアリー・ラーリージャーニー国会議長は、シリア危機は特定個人に起因する問題ではなく、同地域で起こっている諸々の危機をバッシャール・アサド個人に結び付けるのは戦略的に誤りだとの見解を示した。さらに、他の国々に求められているのは、問題解決のための事態の円滑化であり、シリア国民の声の代弁者になることはできないと説明した。
また同議長は、マルティン・シュルツ欧州議会議長とテヘランでの協議後の共同記者会見で、「シリア問題は、テロ行為の増加によって中東地域が分裂する始まりであり、それが、イラク、アフガニスタン、イエメン、他の国々の人々にとっての多くの問題を引き起こす」と述べ、地域から犯罪やテロをなくすための計画策定に取り組むことを要求した。
同議長は、イランがシリアの秩序と安定性の確保を目的にこの潮流に対抗していると述べた。その一方、ヨーロッパやアメリカから来た何千もの人々が「ダーイシュ」に加わり、それは国際問題へと変化している。そして、「イラン・イスラーム共和国は、シリアとイエメンの危機を平等に解決するための政治的改革が選択されると信じている」と述べた。
そして同議長は地域諸国に対して、「テロリストとの戦いに真剣に取り組み、シリアやイエメンの未来の安定を決定付けるために、一部諸国の特定の人々による会合ではなく、一般市民の意見に沿って改革を行うよう」呼びかけた。また、「他の国々に求められているのは、問題解決のための事態の円滑化であり、シリア国民の声の代弁者になることはできない」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:長野愛 )
( 記事ID:39121 )