シリア:政府軍がアレッポに通じる街道をダーイシュから解放
2015年11月04日付 al-Hayat 紙
昨日のアレッポ爆撃後、民間防衛隊のメンバー(Aleppo Media Center)
昨日のアレッポ爆撃後、民間防衛隊のメンバー(Aleppo Media Center)

■政府軍がアレッポに通じる街道を開放もハマーの戦略的高地を失う

【ロンドン、ベイルート:本紙、ロイター、AFP】

シリア政府軍は昨日(3日)、北部アレッポ市の支配地域に通じる唯一の街道を奪還した。同街道の一部は、2週間前に「ダーイシュ」が遮断していた。一方、反体制派戦闘員はシリア中部ハマーにおいて、政府軍が戦略的拠点としていた高地を制圧し、同軍を退けた。また、ダマスカス東部、シリア中部および北東部を標的としたロシア、シリア両国の空爆で、民間人に数十人の死傷者が出た。

10月23日、「ダーイシュ」がアレッポ南部のハナースィル市アスライヤー村街道を部分的に制圧したことで、同市の政府支配地域と、シリア中部、南部、西部における支配地域とを結ぶ唯一の道が断たれた。このため、アレッポの住民数十万人が包囲された。

シリア国営テレビは水曜日(4日)、緊急放送で以下のように発表した。「シリア部隊の複数師団は、「ダーイシュのテロリスト」多数を駆逐し、その結果、ハマー県サラミーヤ市でのハナースィル市アスライヤー村街道の完全支配が容易となった」。そして、「同街道は明日から市民に開放されるだろう」と付言した。

また、「シリア人権監視団」も、政府軍が街道全体の支配を回復すると強調した。同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、「フランス通信社(AFP通信)」に対し、「街道の分断から12日後、政府軍はダーイシュを同街道から後退させた」と述べ、「両者の衝突はアスライヤー付近、街道東部から10キロ以上離れた場所で発生した」と指摘した。

国営テレビ局は、多数の政府軍構成員が街道にいる画像をアスライヤー村から生中継で配信した。

(後略)

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( 翻訳者:高寺葵 )
( 記事ID:39123 )