パレスチナ:兵士を刺し殺そうとして殉教したパレスチナ人女性の遺言
2015年11月10日付 al-Hayat 紙

■兵士を刺し殺そうとして殉教した女性、「目の前の光景に耐えられない…私を許して」

【ラ―マッラー:本紙】

昨日(11月9日)朝、イスラエル兵士が、西岸地区の北部カルキーリーヤ入口の検問所前で、兵士1人を刺殺しようとした23歳のパレスチナ人女性を殺害した。イスラエル当局は、殺害された女性のかばんの中から発見された手紙を公開した。その中で、殺害されたラシャー・アウィースィーさんは以下のように述べている。

「親愛なるお母さん、何が起こっているのか私にはわかりません。ただ、私の道が途絶えたということだけはわかります。これは祖国とその人々を守るため、私が一生懸命考えて選んだ道なのです。私は目の前の光景にもう耐えられません。しかしそれに耐えられないということはわかります。家族のみんな、お父さん、兄弟のみんな、どうか私の行いの全てを許してください。私にできるのは、あなたたちのこと、特に婚約者のことを、本当に愛おしく思うことだけです。全て許してください。この道しかないのです。旅立つことを許してください。」

パレスチナ保健省は、10月頭以来のパレスチナ市民の蜂起による殉教者数が80人に達し、そのうち子どもが17人、女性が4人に上ると発表した。また、同省は発表の中で、西岸地区の殉教者が61人、ガザ地区では18人に上り、うち1人は1948年に占領された領土内のネゲヴ出身だと述べた。さらに、実弾により負傷した人数は1,248人に達し、1,008人がゴム弾(ゴムでコーティングされた金属製の銃弾)によって負傷した。実弾による負傷者の中には180人の子どもが含まれ、さらに120人がゴム弾によって負傷している。

(後略)

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( 翻訳者:阿部光太郎 )
( 記事ID:39129 )