ダヴトオール首相の「特別」内閣モデル
2015年11月12日付 Milliyet 紙


ダウトオール首相は、就任以来安全保障と経済分野に適用してきた「特別メカニズム」を全ての重要分野に広げ、「小さな内閣」と特別会合を設ける方針だ。

アフメト・ダウトオール首相は就任以来、特に安全保障と解決プロセス、それに経済分野において適用してきた「特別メカニズム」モデルをあらゆる重要分野に拡大 する。「小内閣」と名付けられたモデルでは、ダウトオール首相は決まったテーマに応じて特別なワーキンググループを設ける予定だ。

■合意形成

ダウトオール首相があるTV番組で発表した小さな内閣の詳細も明白になってきた。安全保障分野の会議の仕組みは継続し、以前に何度か集まっている経済に焦点を当てた「小内閣」もこのまま続く。

新議会期に結成される小内閣には、新たに入閣する経済担当の大臣に加え、公正発展党(AKP)の経済担当者たちも閣外から参加することとなる。経済に関する重要な決定は、ダウトオール首相が議長をつとめる会合で協議される。AKP内で経済問題についてアリ・ババジャン氏、メフメト・シムシェキ氏、ベラト・アルバイラク氏、ニハト・ゼイベキチ氏といった異なる見解の持つグループ代表が名を連ねている。この新たなメカニズムの拡大にともない、これらの異なるアプローチをする人物たちの間で「合意」を行い、経済界に「調和」というメッセージを発信できるだろう。こうして、世間の議論を封じようと目論んでいる。

■会合が設けられる

ダウトオール首相は、安全保障と経済のほかに教育、司法、知識、社会政策といった問題でも別々のグループを設けるとみられる。重要と思われる分野で結成する 「小内閣」には担当大臣に加え識者、官僚、労組関係者、市民団体の代表らが参加できる。一定の間隔で召集される改革グループでは、各省庁が下す一部重要な決定を、事前に小内閣で検討することになる。全ての改革案は、まずこの限られたグループから発信される。この方法を使って世論の対立を生みかねない調整についても、見解が汲み上げられる。

■内閣結成の興奮

ダウトオール首相の小内閣に関する発表と同時に、第64次内閣の構成にも注目が集まる。首相を除く25の席に誰が座るのかが関心を引き、水面下では、一部の大臣のポストが分割され、大臣の数は30に増えるという話題も出ている。AKPの国会議長候補は、イスメト・ユルマズ氏に代わって党の活動をリードしている一人であるイスマイル・カフラマン氏になる可能性も取りざたされている。

ユルマズ氏は、カフラマン氏が議長に就任する場合、国防相に就任すると言われている。副首相にはトゥールル・テュルケシュ氏、ヌマン・クルトゥルムシュ氏、ヤルチュン・アクドアン氏のほか、ビナリ・ユルドゥルム氏の名前が挙がっている。

経済担当の副首相にはサプライズ人事があるという。またダウトオール首相は中央委員会から大勢を入閣させようとは考えておらず、例外的に1、2人を起用する、とみられている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:川原田嘉子 )
( 記事ID:39151 )