パレスチナ:イスラエル兵が病院に侵入してパレスチナ人を殺害
2015年11月13日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アラブ人に扮したイスラエル人が病院でパレスチナ人を処刑、負傷者を逮捕

【ラマッラー:本紙、ファーディー・アブー・サアディー】

昨日、イスラエル占領軍が新たな罪を犯し、パレスチナ人民に対する断続的な攻撃にかかわる国際協定に違反した。アラブ人に扮したイスラエル人グループの1つ「ドゥブデバン」部隊*は病院に侵入した。そして、パレスチナ人を殺害、誘拐した後、衝突に備えて市街に厳重な警備を敷いていた軍に警護されて撤退した。

イスラエル兵がパレスチナの病院に突入するのは今回が初めてとではない。先月には、ナーブルスのアラブ特別病院やエルサレムのマカースィド病院に何度か侵入している。

パレスチナ情報筋によると、20人以上で構成される同部隊は、(アラブ風の)衣服やサラフィー主義者がたくわえるようなあごひげで変装し、車いすに乗った妊婦を装った女性に付き添っていた。昨日未明、彼らは、ヘブロンにあるアハリー病院外科病棟に入院中であったアッザーム・シャラールダの部屋に侵入し、そのいとこであるアブドゥッラー・シャラールダ(27歳)に向けて至近距離から発砲して即死させた。そして、先月10月に同市北部の地区で入植者を刺し、逃亡したことで起訴されている入院患者(アッザーム・シャラールダ)を拉致した。

(後略)




*訳注:「ドゥブデバン」(Duvdevan Unit)はパレスチナ・アラブ風の衣装で偽装して活動するイスラエル軍部隊。部隊名は「アラブを装う者」のヘブライ語に由来。

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( 翻訳者:川北真以 )
( 記事ID:39152 )