レバノン:国会が複数法案を承認
2015年11月13日付 al-Hayat 紙
国会を取り囲み抗議する人々(Ali Sultan)
国会を取り囲み抗議する人々(Ali Sultan)

■「木曜日の立法議会」にて、複数の合意と融資に関する承認

【ベイルート:本紙】

前回の会議以来一年以上の中断の後、レバノン国民議会は昨日(12日)午後の立法会議において、20件の法案や法律提議案を承認した。これらの法案の大部分はレバノンの海外での金融協定や約定である。このことは、融資や助成金を提供している組織や国家との関係においての問題の突破口となるはずである。すなわち、これ以前には、承認の遅れによりレバノンへの国際的援助が差し止められる恐れがあったのである。

会議ではナビーフ・ビッリー氏が議長を務めたが、 「変化改革ブロック」代表ミシェル・アウン、「民主主義会合」代表ワリード・ジュンブラートは欠席した。この会議は、「カターイブ(ファランヘ)」党主サーミー・ジュマイエル議員が党議員とともに会議から撤退したことにより注目されることとなった。同議員は、「共和国大統領を選出することが優先事項であり、さもなければ憲法に反することになる。」と強調している。

会議はタンマーム・サラ―ㇺ首相の開会の辞をもって始まった。この開会の辞の中で同首相は、「ナビーフ・ビッリー議長と指導部、政治勢力全ての努力により、国家的瞬間に議会への集結が行われた」ことを祝した。そして、「一年の空白の後、皆様がここに一同に回帰したことへの喜びを述べたい。そして母胎である機関の復帰は我々と国家にとって喜ばしいことである。困難な状況に対処するために我々の行う努力により、国家や国民に関係する事柄が容易となるようにとの願望が成果をもたらすことを願っている。また全地域のすべてのレバノン国民に、我々の諸国家機関を堅持することが我々全てを導くことになると言えることを願っている。

ひいては、特に敵であるイスラエルの最大の脅威の下、会議に先立つ様々な尽力により、レバノンを堅固に守る適正な環境が作られた。これは、あらゆる面でテロに立ち向かうため、そして立法権を持つ当局と、この当局の長を維持するためである。この中で当局は、最高の適格性をもつもの確保するために昼夜なく務めているわけで、それはすなわち、大統領選挙の実行に集約される。あなた方国民の支持により、レバノンは直面している危機を乗り越えることが出来るだろう。そして、我々立法・行政当局は多くのことを解決していくであろう。」

(後略)

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( 翻訳者:桑田早季子 )
( 記事ID:39153 )