エジプト:ロシアによるエジプト航空の受け入れ停止決定に不快感
2015年11月14日付 Al-Ahram 紙


■ロシアがエジプト航空の受け入れ停止、会社社長「受け入れがたい措置」

【アシュラフ・ハディーディー、ヒシャーム・アブドゥルアズィーズ、ヒンド・サイード・ハーニー】

エジプトのフサーム・カマール民間航空大臣は、エジプト航空のロシア行きの便が本日から中止される旨の公式通知をエジプトが受けとったことを強調した。同大臣は、昨日の声明の中で、エジプトの航空当局がロシア側と今回の措置の趣旨を確認するべく連絡を取っていると指摘しつつ、エジプト航空が本日のフライトと乗客の再予約の保留を決定したと述べた。

ロイター通信は、モスクワのドモジェドヴォ空港の公式情報筋からの引用として、航空輸送を管轄するロシア連邦航空局(Rosaviatsia)が、エジプト航空のロシア行きの便を、明確な理由なく本日から乗り入れ禁止にしたと述べた。

エジプト航空親会社のシャリーフ・ファトゥヒー社長は、ロシアの姿勢は不当で非合理的だと説明し、民間航空省がロシア側から求められた操縦に関する証拠をロシア語で提供したが、世界には英語で書かれたものがじゅうぶんにあるため、航空輸送の業界では一般的なやり方でないことを明らかにした。

こうした中、エジプト外務省は、ロシア旅客機墜落事件の影響を抑えるため、官民双方の外交戦略を採用し、それは事故への対応過程における誠実なエジプトの視点を受け入れた、「同盟諸国の枢軸」と呼ぶべき強いパートナーシップを形成する強固な国際関係を通じて成功した。また、同省は悪影響によるエジプトの観光産業崩壊の危機を警告した。これらはサーミフ・シュクリー外務大臣とハンガリーのペーテル・シーヤルトー外務大臣との共同記者会見で明らかにされた。

同様に、ヨーロッパ問題担当外務大臣補佐官を務めるフサーム・ザキー大使は、2日前にカイロでEU加盟国の大使らと会合を開き、その中で、エジプトが厳密な事故調査に加え、軍と警察を通じて訪問者の安全を守るためのあらゆる対策をとっていることを強調した。

また民間外交の面で、領事問題兼在外エジプト人問題担当外務大臣補佐官を務めるヒシャーム・ナキーブ大使は、カナダ、サウジアラビア、フランクフルト、在外エジプト人組合による観光を支援する、海外のエジプト人団体がまとめた多くのアイデアを外務省の領事局が受け入れていると明らかにした。

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( 翻訳者:榎本飛鳥 )
( 記事ID:39162 )