エジプト:ロシア機墜落観光に影響
2015年11月16日付 al-Hayat 紙


■エジプトは観光における大幅な減速を見込む

【カイロ:本紙】

エジプト政府は、外貨の重要な収入源のひとつとされている観光部門において大幅な減少を見込んだ。ヒシャーム・ザウズーイ観光大臣は昨日、国内でもっとも重要なリゾート地の冬季観光を支援する試みで、シャルム・エル・シェイクにおける国内観光促進のためのキャンペーンを始めた。これはロシア政府と英国政府が自国民をシャルム・エル・シェイクからの退避させることとなったロシア航空機の墜落の直後のことだった。このことに加えて、ロシア政府は「エジプト航空」のすべての便の受け入れを停止した。

西側諸国は飛行機の墜落が爆弾の爆発によるものではないかと見ているが、エジプト政府は西側諸国による推測が事実であると断言はせず、調査結果を待つよう呼びかけている。エジプト当局は、退避したロシア人観光客の数は8万人、またイギリス人観光客のうち、シャルム・エル・シェイクから退避させられた観光客は、2万人と見込んでいる。英露両国は、シャルム・エル・シェイク行きの便すべてを欠航した。

ヒシャーム・ザウズーイ観光大臣は昨日、エジプトは、損失を受ける期間が減少することを期待していると話した。同大臣は、飛行機の欠便が3か月続いた場合、損害は2億8,000万ドルを越えることになると語った。また「シャルム・エル・シェイクはわれわれの心の中にある」とするキャンペーン立ち上げに際して、将来の観光予約における減少率は20%から50%の間で変動するだろうと指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:長谷川智美 )
( 記事ID:39175 )