選挙用横断幕がひしめくカイロの通り(Reuters)
■選挙を管理する警察への敵意
【カイロ:アフマド・ムスタファー】
カイロ東部、マトリーヤ地区にあるマトゥラーウィー通りの中心部では、「怒りの金曜日」の名で知られる2011年1月28に起こった警察署の建物への放火以降、同様の事件が後をたたず、警察と貧困地域の住民の対立が続いていることを明らかに示している。
「怒りの金曜日」は、フスニー・ムバーラク元大統領の退陣という革命のターニングポイントにつながり、同地区では数十名の死傷者が発生した。そこに過去2年間で起こった治安当局とムハンマド・ムルスィー前大統領支持者との衝突を含めれば、死傷者の数が数十名加わる。
こうした敵対状況が、議会選挙に際して20万の有権者を有するマトリーヤ地区に影を落としている。同地区では32人の候補者が争い、そこには前カイロ捜査局長官アリー・ドゥムルダーシュ少将も含まれる。もし選挙の管理によって、第1回選挙での低投票率を補う高投票率を、最終選挙が行われる各県で担保できるのであれば、同地区の投票率は国家と「ムスリム同胞団」との対立の文脈で他の政治的意味合いを持つだろう。
(後略)
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( 翻訳者:宮﨑愛 )
( 記事ID:39176 )