同胞団本部
■「ムスリム同胞団」系政党の本部を差し押さえ
【カイロ:本紙】
エジプト当局は昨日、「ムスリム同胞団」の政治部門である「自由公正党」の本部の多数を保護下に置いたと発表した。同党は裁判所命令によって既に解散している。
本部差し押さえと同胞団の資金運用を担当する司法評議会は、差し押さえられたのは、ムカッタム、オールドカイロ、マニヤル、スエズ橋地区、およびサーダート市の党本部であると述べた。
自由公正党は2011年1月の革命勃発直後に設立され、2012年の人民議会選挙で42.7パーセントの議席を獲得した。そして、ムハンマド・ムルシー党首が同年の大統領選の決選投票において、51.7パーセントの得票率で勝利した。
顧問委員会のムハンマド・ヤースィル・アブー・ファットゥーフ事務局長は声明の中で、本部の差し押さえは、財務省への引き渡しと、裁判所命令に沿って同党の財産を押収し、国庫への移転を実行する準備として行われたと説明した。
また同委員会は、ヘリオポリスのフラファー・ラーシディーン病院やナザハ地区にある同地区教育局管轄のサイイダ・アーイシャ学校、及びEMECOとガルビーヤの2つの証券取引会を差し押さえ、さらに19人の同胞団所属者、支援者を拘束した。
カイロ緊急事項裁判所は、今年9月、「ムスリム同胞団及びそこから派生した組織や団体、支部の全ての活動、また同胞団に所属することや支援を受けることを一切」禁止した。
(後略)
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( 翻訳者:塩川ゆうり )
( 記事ID:39191 )