エジプト:国内初の原発建設に向け、ロシア政府と正式に合意
2015年11月20日付 al-Hayat 紙
エジプトの原子力発電所
エジプトの原子力発電所

■エジプト政府、初となる原発建設に向けたロシア政府との合意文書に調印

【カイロ:アフマド・ラヒーム】

エジプト・ロシア両政府は、初の原子力発電所建設に向けた三つの合意文書に調印した。原発は、地中海に面したエジプト北西部沿岸に建設予定。エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は、調印式後のコメントのなかで「この合意はエジプト・ロシア間の強固な関係を裏付けるメッセージだ」と強調。合意文書の調印は、シナイ半島で起こったロシア航空機の爆破事件やロシア政府がエジプト発着便の運航を停止した直後のことだった。

両国代表は、原発建設に関する合意文書、建設工程への融資に関する合意文書、原子力安全対策に関する覚書に調印した。合意文書は、1基当たり1,200メガワットの原子炉4基からなる原子力発電所建設について。原発建設プロジェクトは7年以内に完成する予定で、ロシアからの融資で実施する。融資の返済は、約35年間にわたる売電利益から支払う。

スィースィー大統領の発言には、国民の意欲の高まりを求める熱意がはっきりと込められていた。大統領は、これらの「実績」が「テロリズムはわれわれの発展を妨げることはない」というメッセージにもみなされるとし、「この合意は、エジプトや世界に対する希望と平和のメッセージであり、未来は、エジプト国民や平和を希求する世界中の人びとにとってより良いものとなる」と述べた。また「発電のための平和的な原発を手にすることは、エジプトにとって長年の夢だった。このプロジェクトは平和的なものだと断言しよう。われわれは、何年にもわたってこの夢を抱き続けてきた。今日、われわれはこの夢を実現するための第一歩を踏み出したのだ」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:39206 )