イラク:有志連合、ダーイシュのオイルタンク複数を爆撃
2015年11月20日付 al-Hayat 紙
バイジー付近の「人民動員隊」資料写真より(Reuters)
バイジー付近の「人民動員隊」資料写真より(Reuters)

■有志連合、「ダーイシュ」のオイルタンク複数を爆撃

【バグダード:本紙】

米国が指揮する有志連合の攻撃機は、モースル西部のオイルタンク複数への爆撃を行った。アンバール県の地元部族筋によれば、ラマーディー解放に参戦するアンバール県出身の戦闘員約1,000人の準備ができているという。

ニーナワー県の治安筋は「有志連合の攻撃機がモースル西部のオイルタンク複数を爆撃、これらのオイルタンクは、テロ組織ダーイシュの本拠地、シリアのラッカへと密輸するためのものだと考えられる」と語った。有志連合の中央司令部は声明で、有志連合の攻撃機が「イラクでは、キスィーク地区、モースル市、ラマーディー市、シンジャール市、スルターン・アブドゥッラー村近辺の16か所で攻撃を開始した」と述べた。また「今回の攻撃で、戦術部隊、建物、戦闘員の拠点、重機関銃複数を破壊、シリアでは、ブーカマール、ハサカ、ラッカ各地域近辺の13か所に攻撃を実施した」と公表。声明では、攻撃機が「石油・ガス分離工場2か所、過激派組織に属す戦術部隊、建物、戦闘員の拠点複数を標的とした」と留意した。

アンバール県では、地元部族筋が「治安部隊は現在、ハッバーニーヤ市の警察学校でアンバール県の部族からなる戦闘員1,000人に対し訓練を施している」と語った。また「ラマーディーへ進攻し、ダーイシュを一掃する作戦に参加するため、戦闘員らは作戦に必要な武器、車両、装備を準備したのち、向こう1週間で訓練を終える予定だ」と続けた。同筋は、彼ら「戦闘員は、軍将校や治安官の精鋭から選ばれており、ブー・アルワーン部族、ブー・アイサ部族、ブー・ファハド部族、ブー・アリー・ジャースィム部族、ブー・バーリー部族など、すべてアンバール県の部族出身だ」と付言した。

(後略)

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:39214 )