アルジェリア:難民キャンプの火災により18人が死亡
2015年11月25日付 al-Hayat 紙

■アルジェリアの難民キャンプで火災により18人が死亡

【アルジェ:アーティフ・カダードゥラ】

アルジェリア当局は、(首都から南東に8000キロ離れた)ワルグラ市の難民キャンプで一昨日夜(23日)に起きた火事によりアフリカ難民18人が死亡し、その他43人が負傷したと発表した。この難民キャンプは約650人の難民を収容しており、その大多数はニジェールとマリ出身である。

ワルグラ市は、アフリカ難民キャンプの大部分を焼き尽くした火事の衝撃によって目を覚ました。この難民キャンプは、マリ北部とニジェール北西部における情勢の悪化により、アルジェリアへと流入した約3万人のアフリカ人を含む難民のためにアルジェリア当局が、彼らを再移住させる前のトランジットセンターとして建てたものである。

国民保護総局(民間防衛)の広報責任者であるラーイド・ファールーク・アーシュール氏によると、火元に近い場所におり、火災により直接亡くなった者は最終的に18人に上った。彼らのうち、眠っている間に炎に焼き尽くされた者もいれば、避難する際に炎に襲われた者もいた。一方で、少なくとも3人が呼吸困難によって死亡した。

そして、民間防衛チームが消火のため緊急介入した。この火事はおそらく、北部の州における降雪によりアルジェリアで気温が低下した後、(難民たちが)旧式の暖房設備を使用したことによって起きた。また、この状況を受けて危機対策本部が設置された。

リビアでの混乱のため、アルジェリアへ向かうサハラ以南のアフリカ出身難民は増加している。アルジェリアのアブドゥルアズィーズ・ブーティフリーカ大統領は政府に対して、難民に反対せず、シリア出身であれ、アフリカ出身であれ、彼らを追放することがないように指示を出した。難民の数は増加し、大都市にも広がっている。また、アルジェリア赤新月社代表のサイーダ・ベン・ハビレス氏によると、ブーティフリーカ大統領は、アルジェリアにいるシリア、マリ、ニジェール難民を追放する事を否定した。

(後略)

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( 翻訳者:明石華乃 )
( 記事ID:39234 )