イラク:シーア派連合内での対立が噴出
2015年11月26日付 al-Hayat 紙

■シーア派連合内での対立が噴出

【バグダード:本紙】

「法事国家連合」の議員の1人カーズィム・サイヤーディー氏がチグリス衛星放送チャンネルの建物内で、宗教指導者アンマール・ハーキム師の会派 のミスカール・アブー・カリル報道官に発砲した事件は、イラクの政治勢力間の緊張関係がシーア派連合内でも大きいことを明らかにした。

国会では多くの乱闘が発生し 、サイヤーディー議員はそうした乱闘において際だった「ヒーロー」だった。だが、今回のように敵意が武器の使用にまで発展したことは、政治勢力 間の動乱のレベルがいかに深刻なのかを示すことになった。

本紙が受け取った声明において、アブー・カリル氏は以下のように述べている。「国民議会の一員による道徳や宗教や人間性を反する異常な振る舞いに驚かされた。だが、こうした振る舞いは、サイヤーディー議員が普段から慣れ親しんでいる無責任な行動に調和するものである」。アブー・カリル報道官はまた「チグリス衛星放送チャンネルの局内でテレビ・インタビューを受ける予定だったが、我々は、トップ・ニュースのゲストだった法治国家連合所属の同議員から、何の前触れもなく暴行 を受けた」と明言した。アブー・カリル報道官はさらにこう付け加えた。「サイヤーディー議員は私たちを罵倒 し始めた。それから、彼はボディガードを呼びつけ、彼らに、我々を局の外に連れ出させようと(つまみ出させようと)試みた。メディア関係者やテレビ局のスタッフが介入し、それができなくなるや、テレビ局の警備員たちが各自の小銃で私に直接発砲してきた。もし局の別の警備員たちが介入していなければ、無責任で浅はかで恥ずべき彼らのこの振る舞いによって、絶対に私たちは負傷していただろう」。

(後略)

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( 翻訳者:後藤望・小倉摩椰・須賀田三志朗・柴田まり菜 )
( 記事ID:39238 )